阪口良平/小高一斗(ADVICS muta MC86/BS)が予選3番手から順位アップ、セーフティカー導入の混乱のなかでもポジションをキープ。チーム初の表彰台、2位を獲得
開催場所:鈴鹿サーキット
開催日:2020年10月24日(土)~2020年10月25日(日)
ランキングのトップで第6戦を迎えた蒲生尚弥/菅波冬悟(LEON PYRAMID AMG/BS)は、クラス最大、100キロのハンディウエイトを搭載し、同じウエイトを積む高木真一/大湯都史樹(ARTA NSX GT3/BS)。そして、吉田広樹/川合孝汰(埼玉トヨペットGB GR Supra GT/BS)は、99キロとブリヂストンユーザーにとって厳しい状況のなかで阪口良平/小高一斗(ADVICS muta MC86/BS)が予選3番手から序盤で2位へ。セーフティカー導入による順位変動、混乱にも影響されることなくポジションをキープして2位フィニッシュを果たした。
<予選>
ブリヂストンタイヤ装着車5台中、上位ランカーの3台がハンディウエイトでスピードを削がれる状況下で、ハンディウエイト33キロの嵯峨宏紀/中山友貴(TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GT/BS)が健闘。Q1Bグループで嵯峨/中山組がトップタイム叩き出してQ2へ進出。高木/大湯組もAグループ5番手と気を吐いた。
そしてQ2に4台のブリヂストンユーザーが進出し、ハンディウエイトが24キロと比較的軽い阪口/小高組が3番手タイムをマークしてスターティンググリッド2列目のポジションをゲットした。高木/大湯組は7番手に入る大健闘で決勝を迎えることとなった。

<決勝>
やや硬めのタイヤをチョイスして決勝に臨んでいた阪口/小高組は、序盤にタイヤが完全に温まるまでペースが上がらずに後続に迫られる展開となったがポジションをキープ。そしてペースを取り戻して以後、8周目にトップの車両が順位を落とし2番手へ順位アップを果たした。
後方では嵯峨/中山組が順位アップを伺っていた。ピットストップの最低義務周回数を消化した直後にピットインしたチームの中で吉田/川合組がアウトラップにスピン&クラッシュ。これによってセーフティカー(SC)が導入されて、SCラン前にピットインを済ませたチームとそうでないチームの明暗が分かれた。
阪口/小高組は、SC明けで事実上のトップに立っていたが、6番手スタートの川端伸太郎/近藤翼(Hitotsuyama Audi R8 LMS/YH)にパスされてふたたび2番手へポジションを落とすもそのままゴール。チーム初の表彰台に立った。
高木/大湯組は7位フィニッシュで4点を加算してランキング3位へ。そして蒲生/菅波組はフロント2本だけのタイヤ交換作戦で順位アップ、10位となり1ポイントを獲得して、ランキングトップを守っている。
<ブリヂストン MSタイヤ開発部マネージャー:山本貴彦のコメント>
「ブリヂストンとして新たなチャレンジであるマザーシャシーの86へのタイヤ供給で、ADVICS muta MC86に初めて表彰台に立っていただけました。これまでにポールポジションを獲得するなど、速さを示していながら上位フィニッシュができなかったのですがようやくレースで結果が出ました」
「重いハンディウエイトのチームも大健闘しています。残り2戦へ向けてのタイヤ開発、供給を頑張ります」
