更新日: 2020.11.10 17:59
K-tunes RACING 2020スーパーGT第7戦もてぎ レースレポート
K-tunes RACING
2020.11.7-8
TWINRING MOTEGI
Round.7
もてぎ 予選
一発の速さを出し切れず、予選13位から上位を狙う
開催スケジュールに大きく影響を受けた2020 AUTOBACS SUPER GTシリーズも、いよいよ残り2戦。いつもは最終戦となるはずのツインリンクもてぎでのレースとなります。例年と異なるのはレース距離が250kmではなく、300kmだということ。今シーズンの第4戦もモテギでの開催でしたが、その時も他のサーキットと同じ300kmでした。
その第4戦では、K-tunes 96号車は4位入賞、今シーズン初ポイントを手にしています。低速までのフルブレーキングと低いギヤからのフル加速が連続するストップ&ゴーのコースレイアウトは、ターボエンジンなどの強力なパワーを持つマシンに優位です。ブレーキングとなればミッドシップのマシンが有利です。そんな不利なサーキットでも、4位入賞を果たしているのです。
予選を前にした公式練習で、チームはさまざまなセットアップを試します。とくに重要なのはタイヤのパフォーマンスや耐久性で、路面温度などのコンディションによって大きく影響を受けるので、そのコースでチェックしなければなりません。
そしてさまざまなセッティングを試していくなかで、予選や決勝レースに向けてのメドができ上がっていきました。公式練習の順位は8番手と悪くはないポジションでしたが、それ以上にタイムアップする可能性が見えていました。
予選Q1、ステアリングを握った阪口晴南選手は、その速さを引き出すことに成功。1分47秒120というタイムは、A組で3位という結果で、見事に予選Q2進出を決めました。「上の2台とは少しタイム差があったけど、想定していたベストに近いタイム」と影山正彦チーム監督は阪口晴南選手の走りを評価しました。
それから予選Q2までには約40分ほどの時間がありました。チームは阪口晴南選手からフィードバックを受け、マシンのセットアップを変更することにしました。
満を持して臨んだ予選Q2、しかし新田守男選手のタイムは伸びません。結果は1分47秒639で、13位という結果に終わりました。原因はセットアップを変更したことでパフォーマンスを下げてしまったためです。つまり狙いとは逆に作用した、ということになります。
「我々がダンロップタイヤに対してのノウハウ、データが不足していることで、セッティング変更の結果を読みきれなかったことが原因です」と影山正彦チーム監督は語ってくれた。それでも7列目からのスタート、上位入賞が狙えるポジションです。決勝レースでの追い上げに期待しましょう。
■コメント
新田守男
「Q2の直前にセットアップを変更したんですが、それが悪い方向へ進んでしまって、厳しい結果になってしまいました。それでも決勝レースを見据えた部分では手応えもあるので、レースで追い上げていきたいと思います」
阪口晴南
「前回のレースで出せた一発の速さの部分を活かして、Q1では3番手のタイムを出すことができました。ただタイムを狙ったのではなく、決勝レースを見据えたタイヤ選択をしているので、決勝レースではいい結果を出したいですね」