同じようにフォーラムエンジニアリングGT-Rも34周終わりにピットに入り、こちらもタイヤ無交換。佐々木大樹から柳田真孝にバトンタッチ。作業時間の短縮ができたこともあり、トップのままコースに復帰した。
後半も各所で接近戦のバトルが続いたが、見せ場を作ったのはDENSO RC Fのコバライネン。ピットストップで逆転されたau RC Fのキャシディに積極的に攻め込んでいく。特に3コーナーやヘアピン、90度コーナーなどハードブレーキングが求められるところでアウトから飛び込んで突破口を作ろうとするが、キャシディも負けじと応戦し、毎周に渡ってサイド・バイ・サイドのバトルが展開された。
しかし、勢いはコバライネンの方にあり39周目にキャシディをパスし2番手に浮上。そこから6秒以上離れているトップの柳田を猛追。残り5周のところで1秒差まで接近すると、先ほどのバトル同様にブレーキングで間合いを詰めていき、並びかけるが柳田も冷静にブロック。ファイナルラップでも最後の90度コーナーでサイド・バイ・サイドのまま飛び込んでいくが柳田が0.2秒差を押さえ切りトップチェッカー。第4戦SUGO以来となる今季2勝目をマークした。
2位にはDENSO RC F。3位にはau RC Fが続き、ランキングトップのMOTUL AUTECH GT-Rは予選12番手と後方からのスタートとなったが、序盤で順位を下げて一時ポイント圏外に。そこから後半スティントで着実なレースをみせで9位でチェッカー。なんとかポイントを獲得し、ノーウェイトで争われる明日の最終戦に臨む。
フォーラムエンジニアリング GT-Rの近藤真彦監督による無交換作戦での勝利は、第4戦SUGO以来となる今季2度目。今回の結果により、フォーラムエンジニアリング GT-Rはドライバーズランキング7位に浮上した。タイトル争いはDENSO RC Fが合計61ポイントとなりランキングトップに浮上。MOTUL GT-Rは3ポイント差で2番手、3番手はWAKO’S 4CR RC F(大嶋和也/アンドレア・カルダレッリ)という上位ランキングになった。
明日もGT500は9時05分から第8戦の公式予選が行われ、決勝は13時30分からスタート。ここにきてランキングトップが変わるという激戦のシーズンだが、明日、ついに2016年のシリーズチャンピオンが決まることになる。



