山本尚貴/第2スティント担当
「今年でスーパーGT GT500クラス11年目のシーズンなんですけど、今日ほど自分が思い描いていた通りの展開、そして経験の全てが活きたレースっていうのは過去にないくらい、本当に全てが理想通りの展開に持ち込むことができ、理想通りのレースができたかなと思っています」
「最後、あのまま行っていれば37号車が逃げきってチャンピオンを獲っていたというレースだったので……。スピードだけでいったら37号車が予選を通じて決勝も速かったですし、彼らがチャンピオンに相応しいレースをチェッカーまではしていたと思います」
「ただ、タイヤ、燃費をセーブして、無線で随時報告し合いながらペースアップするタイミングとかも常に測っていたので、その頑張りが最後にちょっと報われたのかなと思います」
「37号車の心理状態を考えるとかなり残酷な結果になったと思いますし、彼らのことを考えるとちょっと、表立ってあまり喜びすぎるのも少し心苦しさもあるのですが、でもレースはガチンコでやるものだし、本当に全てを集約して、最後チェッカーを受けるまでがレースだと思います」
「チームと共に1年間戦ってきたことが最後報われて、牧野選手とチャンピオン取ることができ、高橋国光総監督を再びシリーズ表彰のポディウムの一番高いところに立ってもらうことができたということで、非常にドライバー冥利に尽きますし、高橋国光総監督に感謝しています」
「そして26年間、TEAM KUNIMITSUを支え、また日本のモータースポーツ界を支え続けてくださったレイブリック様が今シーズンでブランドを終了するということで、本当に多くの反響がありました。その反響の大きさは僕も改めて感じましたし、それだけスーパーGTの一つのチームを応援しているスポンサー様が日本、世界に与えるものって大きいのだなと改めて感じました」
「そんな大事な一戦をチャンピオンをかけて戦うということで、プレッシャーもありました。でも、2010年にスーパーGTに参戦して、そこから大事に育ててもらって、いいときも悪いときも暖かく見守ってくれたスポンサーさんの一つが今シーズンでブランドを終了するということで、なんとか結果で恩返しがしたい、という強い気持ちを持って富士に乗り込みました。レイブリックの看板を背負って走るドライバーの一人として一つ恩返しができたのかなと思っています」
「最後に花道を飾りたいと意気込んでレースに臨んで、その花道を飾れたのかなと思うと非常に嬉しく思います。レイブリックさん本当にありがとうございました」
