更新日: 2020.11.30 18:07
ブリヂストン 2020スーパーGT第8戦富士 レースレポート
山本尚貴
「こんなにドラマチックな展開になるとは自分でも予想しませんでした。予選は思うようにいかなかった部分はありましたが、決勝で(牧野)任祐が順位アップして渡してくれて勝てることを信じて走りました」
「ホンダさんをはじめ、ブリヂストンさん、チームの皆さん、ここまで支えていただいたスポンサーさん。そしてコロナ禍のなかで大変ななかで応援していただいたファンの皆さんの前で勝って、チャンピオンを獲得できました。ありがとうございます」
牧野任祐
「GT500クラス1年目で、(山本)尚貴さんに頼るばかりの自分でしたが、最終戦で初優勝できてチャンピオンも獲得することができました。ホンダさん、ブリヂストンさん、そしてチーム、ファンの皆さんに支えられてシーズンを最高の形で終えることができました。ありがとうございます」
<ブリヂストン MSタイヤ開発部マネージャー:山本貴彦のコメント>
「TEAM KUNIMITSUさんの優勝そして、チャンピオン獲得おめでとうございます。ゴールまで数百メーターというところで劇的な結末が待っていました」
「今回用意したタイヤは少ないながらも過去に冬の時期に行ったテストのデータなどを集結しました。山本/牧野組と平川/山下組のタイヤは同じ、3位の関口/フェネストラズ組はやや柔らか目」
「また、500クラスでは稀な無交換作戦を前戦優勝の野尻智紀/福住仁嶺(ARTA NSX GT/BS)が敢行するなど、色々な作戦に対応できるタイヤを提供して優位性を発揮することができ、チャンピオンを獲得することができました」
2020年 スーパーGT 第8戦 富士スピードウェイ[GT300]
吉田広樹/川合孝汰(埼玉トヨペットGB GR Supra GT/BS)がポール・トゥ・ウイン! 藤波清斗/ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ(リアライズ 日産自動車大学校GT-R/YH)がチャンピオンを獲得
開催場所:富士スピードウェイ
開催日:2020年11月28日(土)~2020年11月29日(日)
2020年シーズンの開幕戦を制した吉田広樹/川合孝汰(埼玉トヨペットGB GR Supra GT/BS)がポールポジションから圧倒的な速さでクラスのすべてのマシンを周回遅れにして優勝。チャンピオンの栄冠は2位フィニッシュした藤波清斗/ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ(リアライズ 日産自動車大学校GT-R/YH)の頭上に輝いた。
2019チャンピオンの蒲生尚弥/菅波冬悟(LEON PYRAMID AMG/BS)は、4位フィニッシュしてランキング3位でシーズンを終えた。
<予選>
ランキング上位陣と富士スピードウェイを得意とするチームが入り混じってのポールポジション獲得合戦が展開された。ランキング4位の吉田/川合組がQ1のAグループで2位通過。そしてBグループでは、第2戦の同じく富士でポールポジションを獲得している阪口良平/小高一斗(ADVICS muta MC86/BS)がトップ、これにランキング2位の蒲生/菅波組が続いた。
路面温度が低くタイヤが温まりにくい厳しいコンディションながら、決勝のスターティンググリッドを決めるQ2で驚速の速さを見せたのが開幕戦の富士でデビューウインを飾ったスープラだった。従来のコースレコードタイムを1秒以上更新した吉田/川合組は初ポールポジションを奪取。
2番手には井口卓人/山内英輝(SUBARU BRZ R&D SPORT/DL)。3番手に阪口/小高組。蒲生/菅波組は5番手グリッドからチャンピオン獲得へ向けてスタートすることとなった。