予選9位から上位を狙うも、原因不明のクラッシュでリタイア
第7戦を終えた時点でARTA BMW M6 GT3はトップと6点差の3位で最終ラウンドを迎えることになった。残り2戦で逆転してチャンピオンを獲得出来る可能性があるだけにここでポイントを稼いでおきたい。ツインリンクもてぎは世界一ブレーキに厳しいサーキットと言われており、重量があるGT3勢にとっては厳しい戦いになるが、何とか上位に食い込み、大量得点を獲得してチャンピオンを引き寄せたい。
天候は晴れていたものの、昨晩の雨でコースはウェットコンディションだった。セッション終盤に路面が乾くことが予想されたが、赤旗が出る可能性やトラフィックも想定してチームは早いタイミングでアタックすることにした。小林崇志は柔らかめのタイヤでアタック。セッション終盤は混乱も無く、路面が乾き始めていたので、硬めのタイヤに履き替えて再アタック。タイヤのコンディションは非常に良く、上位を狙える手応えもあったが、トラフィックに引っかかってしまい、9番手のポジションで予選を終えた。
決勝は完全なドライコンディション。今週末はどのチームもドライコンディションで走っていないので、データが無い状態でのスタートとなった。スタートドライバーは高木真一。高木はポジションをキープしたまま1コーナーを通過。激しくポジション争いをしている時に後方で他車がコースアウト。セーフティーカーが入ることになった。
高木はちょうどその時、ダウンヒルストレートエンドに差し掛かっており、イエローフラッグも振られていたのでスピードを緩めたが、90°コーナーの立ち上がりで車をスライドさせてしまった。車は激しくクラッシュしてしまい、残念なりタイヤとなってしまった。トラクションコントロールが装着されているBMW M6 GT3だが、スライドしてしまった原因を究明している。