更新日: 2020.12.02 18:37
BMW Team Studie 2020スーパーGT第8戦富士 決勝レポート
BMW Team Studie
AUTOBACS SUPER GT 2020 SERIES Rd.8
たかのこのホテル FUJI GT 300km RACE
前日と比較して雲量が増えたものの雨が落ちる気配は無く、決勝日のトラックコンディションはドライ。最終戦らしくパレードラン&フライトパフォーマンスのプログラムを経てウォームアップ走行の時間を迎えた。
ウォームアップの走り出しは荒選手が担当。決勝に向けてタイヤとセットアップの最終確認を終えると、セッションの残り時間を山口選手に託した。山口選手はチェッカーフラッグまでStudie BMW M6をドライブ。最後にドライバーチェンジシミュレーションを行い、このセッションを終えた。
Rd.8 決勝
最終戦もスタートドライバーは山口選手が担当。今期最高位の13番グリッドからフォーメーションラップに向かった。予定よりも1周多い3周のフォーメーションラップを経て、レーススタート。
山口選手はクリーンにスタートを決めたが、オープニングラップでひとつポジションを落として14番手に。その後、ライバルに接触されてポジションを落とすと、17番手で前半スティントの周回を重ねて行った。迎えた17周目、チームは予定通りのタイミングで山口選手にPIT INを指示。山口選手は18周目にルーティンのPITに向かった。
給油とタイヤ交換を済ませたStudie BMW M6は、荒選手のドライブでコースへ復帰。ライバルに先駆け最も早くルーティンのPITに入った為、見かけ上のポジションを下げたが、他車のPIT INと共に徐々にポジションを戻していった。
荒選手はそこからさらにポジションをあげて行くかと思われたが、路面温度とタイヤ特性がマッチせずペースダウン。コース上のタイヤかすが張り付きグリップが著しく落ちた状況で我慢の周回を強いられる展開となった。荒選手はその後もグリップのないマシンに苦しみながら周回を重ねチェッカー。Studie BMW M6は19位でこのレースを終えた。
■鈴木康昭 監督
「まずは今シーズンも熱い応援を頂戴し誠に有難うございました。表彰台に一度も上がることのできない厳しいシーズンではございましたが、みなさまから頂戴する応援がとても有難かったです。今日のレースは冷え切った路面に悩まされ、タイヤカスを拾い著しくグリップダウンしてしまうピックアップという症状に最後まで苦しめられました。得意なフジ戦だけに有終の美で最後を締めくくりたかったのですが、それはかないませんでした。来期についてはこれから各方面と相談し、より良い体制が作れる様に頑張って参ります。ひとまずは本当に今年も有難うございました」
■木下隆之 スポーティングディレクター
「激しいスーパーGTの復帰シーズンは、なかなか激動の一年になりました。最低でも表彰台、優勝も狙っていましたが、善戦するも惜敗でしたね。ただ、BMW M6が乗りやすく速い瞬間は、ご覧いただけたことと思います。一年間ありがとうございました」
■荒聖治選手
「応援してくれたファンのみなさま、そして今シーズン一緒に戦ってくれた関係者のみなさま、2020年シーズンサポートしていただき有難うございました。課題はたくさんありますが、全8レースを全力でプッシュして充実したシーズンを送らせていただきました。コロナで予想もしなかった世界になってしまいましたが、モータースポーツファンの熱い気持ちは変わらないことを実感できました。2020年シーズンを開催してくれたGTAや関係者、そしてチームのみんなに感謝しています。またみなさまにサーキットでお会いできるのを楽しみにしています。ありがとうございました!」
■山口智英選手
「最終戦ということで、いつも以上の緊張のなかで悔いの無いように参戦しました。その結果、土曜の予選はうまくいったのですが、決勝では期待に応えることができませんでした。ルーキーとして参戦させて頂きましたが、応援して頂いたみなさまのお陰で、自分が思った以上のパフォーマンスを出せたシーズンだったと思います。応援、ありがとうございました!」