更新日: 2020.12.04 18:55
TGR TEAM WedsSport BANDOH 2020スーパーGT第8戦富士 レースレポート
2周のフォーメーションラップを経て66周のレースがスタート予定だったが、隊列が整っていなかったため、さらにフォーメーションラップが1周追加され65周のレースとなった。3周の内にしっかりとタイヤに熱を入れ、国本選手はスタートして早々に3号車を抜き9番手へポジションアップをした。そのまま前を狙っていきたがったが、なかなかペースを上げられず後ろからきた14号車に抜かれてしまい10番手へ後退してしまった。
さらに8号車にも抜かれ入賞圏外の11番手へ。国本選手の無線からも苦しい状況が伝えられてきた。接触によりピットへ入ったマシンがいたので順位が戻るときもあったが、64号車、24号車などにも抜かれてしまい、13番手まで後退してしまった。
22周を過ぎたころからピットインをする車両が出始め、19号車は24周目にはピットへ向かった。国本選手とは違うタイヤを装着し宮田選手へとステアリングを託し、チェッカーフラッグ目指していった。
1分31秒前後のタイムを刻み少しでも前のポジションを狙いプッシュしていくが10周をすぎた頃からタイムが大きく落ちてきてしまったため、急遽、2回目のピットインをして違う種類のタイヤへと交換した。そこからはペースを取り戻し、入賞を目指していった。

同じく2回目のピットインをした16号車をアウトラップ周にオーバーテイクし13番手。そのまま49周目には64号車を抜いて12番手。前の24号車と39号車までは少しギャップがあったもののこちらの方が1秒以上ペースは速く、エンジニアからもこのままいけば2台とも抜けると無線がいくと、宮田選手からも「頑張る!!」と言葉が返ってきた。
しっかりプッシュし続け53周目には24号車をオーバーテイクし11番手。そのまま前の39号車に追っているとトラブルのためピットへ入ってしまったため、10番手までポジションを戻すことができた。
後方から64号車が最後のプッシュをして追いついてきたものの、前に出られることはなく、10位にてチェッカーを受けることができた。今シーズンは予選でのパフォーマンスはまずまずだったが、決勝は苦しい展開になることが多く、19号車は残念ながらGR Supraのデビューイヤーに優勝そして表彰台を獲得することができなかった。この悔しい思いを来年は晴らせるようにオフシーズンのテストを行い、万全の体制で2021年シーズンを迎えたいと思います。
今シーズンは新型コロナウイルスの影響により、スポンサーの皆さま、応援してくださる皆さまの前で走る機会も少ないなか、多大なるご支援及びご声援をいただきありがとうございました。引続き来シーズンもTGR TEAM WedsSport BANDOHは2016年以来の優勝を目指し戦っていきますので、ご支援及びご声援をどうぞよろしくお願い致します。
●国本雄資
「スーパーGT最終戦の結果は10位で終えました。予選は久々にQ1を担当しました。Q2に進出したかったのですが、0.1秒足りずに10番手となってしまいました。悔しい結果となりましたが、自分の力は100%出してできたかなと思っています」
「レースは10番手からスタートして10周ぐらいまではよかったのですが、その後は厳しいコンディションとなり、そのなかでもセーブした走りをしていました。状況はかなり厳しく、ペースを上げることができず後半スティントに託すことになってしまいました」
「しかし、後半も同じような状況になり、ペースを上げられず、もう1回ピットへ入ることになってしまいました。当初の作戦にはなかった状況になってしまい、かなり厳しいレースとなりました。もともと今回のような寒い状況の富士スピードウェイは厳しいレースとなると予想していましたが、残念ながら対策しきることができませんでした」
「今シーズンはなかなかいいパフォーマンスを出すことができず、厳しいものとなりました。自分としても改善しないといけない点もあり、悔しい思いを沢山したシーズンとなりました。終わってしまったことは変えることができませんので、今後に生かせるようにもう一度考え直して、来シーズン強い戦いができるようにしたいと思います。一年間応援ありがとうございました」