ただ、これが翌日に行われた第8戦で再び勝利を目指す原動力になる。朝の予選で今度は平手がポールポジションを獲得し、前半スティントもきっちりリードを作ってコバライネンにバトンタッチ。コバライネンはきっちりトップを守って待望のトップチェッカーを受けた。
「土曜日から良いペースでレースができていたから、最終戦は特に慌てることもなかった。土曜日の僕に続いて晃平が予選で素晴らしい走りを見せてくれたし、2レースとも晃平は素晴らしい走りをファーストスティントで見せてくれた。でも昨日はポールポジションからスタートしたのに2位でのフィニッシュ。24号車とヨコハマタイヤの戦略も素晴らしかったし、我々を上回っていた。(勝てなかったことは)良い結果ではなかったし、悔しかった。最終戦は『土曜日よりも良いレースをする』ということだけに専念したんだ。リードを作って、それを維持して、確実にチェッカーを受ける。それができたから、今日は勝つことができた」
日本に腰を据えて、GT500で成功することに集中した今シーズン。参戦開始から2年という短期間で世界最速、最強のハコ車レースであるスーパーGTの500クラスを制し、改めてF1ウイナー、コバライネンの真の強さを見ることができたシーズンだった。
