更新日: 2021.03.31 18:47
K-tunes Racing 2021スーパーGT公式テスト富士 テストレポート
スーパーGT 2021公式テスト 富士スピードウェイ
開幕直前の富士公式テスト。戦うための準備が進む
今シーズン2度目の公式テストが3月27日(土)~28日(日)、富士スピードウェイで開催されました。開幕前最後の公式テストであり、第2戦と第8戦の舞台でもあり、シーズンへ向けた戦うためのさまざまな準備をチェックすることが重要になります。
前回の岡山公式テストに続き、今回も阪口晴南選手は来日できていない外国人ドライバーの代役としてGT500クラスのKeePer TOM’Sのテストに参加することになり、K-tunes RacingのLEXUS RC F GT3には再び平良響選手が加わり、新田守男選手とともに開幕戦に向けた最終チェックを行うことになりました。
今回のテストも、やはり中心はタイヤです。サーキットに持ち込まれた数多くのスペックの中から、RC F GT3にマッチするタイヤを選定しながら、タイヤメーカーとともに進化の方向性を探っていきます。それがマシンのパフォーマンスを高める、最も効率的な方向性だからです。
岡山公式テストで予選アタックのような一発の速さを持つことは確認できました。同時に、レースがそうであるように、長距離を安定したタイムで走り切る性能が求められます。スーパーGTでは予選を走ったタイヤで決勝レースをスタートすることになるので、その両方が良いバランスになっていることが重要なのです。
1日目、新田守男選手が精力的に、次々とタイヤをチェックしていきました。途中トラブルも発生しタイムロスしてしまいましたが、十分な修復作業が行われ、走行テストは再開できました。しかしチームが計画していたテストプログラムをすべてこなすことはできませんでした。
雨の天気予報となっていた2日目、富士スピードウェイは朝から小雨がパラついていました。雨というのは雨量によってコンディションが大きく変ってしまい、テストしてデータを積み上げる意味が小さくなります。そこでテストは平良響選手の、マシンとスーパーGTへの習熟がメインとなりました。
しかし天気予報ほど雨は降らず、テストはむしろドライコンディションのままでした。そんな状況のなか、平良響選手は午後のセッションで好タイムを出します。最後の最後で逆転を許したものの、最終的に2番手のタイムとなりました。
影山正彦チーム監督は「全体的にいいテストになったと思います。まだまだ進化していく必要がありますが、チームもタイヤも、これからの方向性は見えてきたかなと思います」とコメントしてくれました。注目の開幕戦はホームコース、岡山国際サーキットで4月10日~11日に開催されます。
■コメント
新田守男
「比較的路面温度が高いコンディションでも走れたし、タイヤのマッチングも確認できました。ただ開幕戦に向けてはまだまだ不十分で、時間がありませんが、いろいろとチェックして一歩でも前へ進めていきたいですね」
平良響
「天候が不安定でしたけど、多くのタイヤを経験できたし、マシンにも十分に慣れることができました。タイムはもっと出せたと思うんですが、アタックは初めてだったので、うまくタイヤを使えていない部分もあったと思います」