更新日: 2021.04.10 20:12
ARTA NSX-GT 2021スーパーGT第1戦岡山 予選レポート
第1戦 岡山国際サーキット
GT500予選レポート
午前トップタイムも、コンディションの変化でグリップに変化?
新型コロナウイルスの影響で昨年はここ岡山でレースが開催されなかったが、ようやくこの地に戻ることができた。今後は少しでも早くファンのみなさまが安心して入場できるように我々は感染拡大防止策を徹底していきたい。
今年のドライバーラインナップは既に発表されているとおり、昨年に引き続き野尻智紀と福住二嶺の組み合わせだ。野尻は前週に行われたスーパーフォーミュラのレースでポールポジションから優勝し、福住も3位表彰台を獲得している。この良い流れを掴んでスーパーGTでも好結果を残していきたい。
昨年は予選では強かったが決勝で弱いところがあったので、オフシーズンは決勝を見据えたテストを重ねてきた。順位的には良い順位ではなかったが、我々は手応えを掴んで岡山国際サーキットへ乗り込んだ。
今朝のフリープラクティスではその結果が順位で現れた。トップでセッションを終え、いよいよ今年最初の予選だ。野尻はQ1を担当。タイヤを暖めながらアタックのタイミングを見計らっていたが、クルマのバランスが午前のセッションとは大きく違っていた。野尻はタイムアタックを敢行したが、Q2へ進出する事はできなかった。現在は原因を解析中だが、決勝は後方からの追い上げを期待したい。
鈴木亜久里監督のコメント
「まず、岡山でレースを開催できたことをとても嬉しく思います。去年は3つのサーキットでしかレースが行われなかったし、まだまだ入場制限、規制が多いけど、こうやってレースを行うことができて、徐々に普通に戻っていければと思っています。今日の午前は調子良かったのに、午後は良くなかったね。ほんのちょっとの変化で大きく順位を落としてしまう難しさがある。これを克服して、明日は挽回したいね」
ライアン・ディングル エンジニアのコメント
「専有走行から予選まででなぜあんなにタイムが落ちたのか分かりません。いまからデータを見てみないと何とも言えませんが、グリップが全体的に悪かったです。荷重の問題なのか、グリップなのかしっかり今夜解析したいです。明日は決勝向けのセットに切り替えるので、順位を上げてポイントを獲得したいです」
野尻智紀選手のコメント
「アタック自体は最終セクターで引っかかってしまったというのもありますが、だからと言ってトップを狙える手応えも無かったので、なんでだろう? という印象です。オフのテストもちょっとコンディションが変わるとタイムが出ないことがあったので、ちょっと不安に思っていましたが、今回それが出てしまいました。原因を究明して改善していきたいです。決勝のセットは悪くないと思いますので、ポイントを獲得できるように頑張ります」
福住仁嶺選手のコメント
「フリー走行ではトップで終えることができましたが、予選はコンディションが大きく変わっていました。Q1は野尻さんが担当しましたが、コンディション変化によるタイヤのグリップはボクも不安に思っている部分があったので、野尻さんの走りがどうなるかプレッシャーを感じながら見ていました。コンディション変化にタイヤを合わせることができなかったのだと思います。明日はデータを取りつつ、ポイントを獲得できるようにしっかり最後まで走りきりたいと思います」