更新日: 2021.04.12 19:24
K-tunes Racing 2021スーパーGT第1戦岡山 レースレポート
SUPER GT 2021 第1戦決勝 岡山国際サーキット
2年ぶりの地元岡山開催は進化を感じる走りで6位入賞
カラッと晴れた強い日差しのなか、開幕戦決勝レースの日はやってきました。路面温度も35℃前後にまで達するという、2年ぶり開催を印象付けるような眩しさでした。
2021 AUTOBACS SUPER GTシリーズは、GT500クラス15台、GT300クラス29台というフルグリッドに近いマシンを集め、シーズンが開幕しました。
K-tunes Racingは、前日の予選で新田守男選手がQ1を突破、初参戦となる平良響選手が見事7位という結果を出し、上位からのスタートとなりました。ただ決勝レース直前のウォームアップでは16番手のタイムに留まり、ぎりぎりまでマシンの調整をやり直すなど、少しでも良い結果を求め、チームはチャレンジしました。
スタートを担当したのは新田守男選手。予選ポジションを守り、7位でレースがスタートしました。ただレースペースは周囲のマシンに対して苦しく、少しずつ遅れていきました。8周目にセーフティカーが入り、上位陣との差はキャンセルされましたが、11周目に再スタートを切ると再び差が拡がっていきました。
28周目、ライバル達に先んじて、ドライバー交代をします。そのピット作業を大きなミスなく終え、平良響選手がコースインしました。その直後、再びセーフティカーが入りました。セーフティカーのタイミングでピット作業を終えるとロスタイムが少なくなります。ほぼ全車が一斉にピットへと向かうことになりましたが、ピットロードは大渋滞。大混乱となりました。
すでにピット作業を済ませていた96号車は、もちろんその混乱とは無縁。コースインした時に20位だった平良響選手は、気がつくと12位となり、上位5台がピットに入らなかったため、実質的には7位へ復帰していました。
初参戦とはいうものの、昨年のFIA-F4を安定の強さでチャンピオンを獲った平良響選手の走りは、見事でした。オーバーテイクの機会こそなかったものの、大きなミスもなく50周近くを走り切り、最終的に6位でチェッカーを受けました。
影山正彦チーム監督は、「いい結果と言っていいのか判りませんが、正直ここまでクルマとタイヤをできる限りの仕上げをして開幕戦を迎えましたが、6位という結果を出せたので、正直ホッとしています。チームワーク、チームの和を高めることができたと思うので、今シーズン期待が持てるスタートが切れたと思います」とコメントしてくれた。
第2戦は、ゴールデンウィークの5月3日(月)~4日(火)、富士スピードウェイで行われます。
■コメント
新田守男選手
「レースラップは想定していた通り、あまり良くなかったですね。コンスタントにレースを走ることはできましたが、まだ望むレベルにはまだ達していないですね。その問題点をこれから少しずつでも修正していきます」
平良響選手
「同一周回のドライバーを抜くことはなくて、前のマシンに追いつけるようなペースはありませんでした。まだまだ足りない部分もあるので、今後開発を進めていけばいい結果が得られると思います。ノビシロあります」