ARTA NSX GT3 2021スーパーGT第2戦富士 予選レポート
第2戦 富士スピードウェイ
GT300予選レポート
新人の佐藤蓮が自分の走りを修正してみごとにP2獲得
新人の佐藤蓮は、速さはあるもののコーナーにオーバースピードで入って行ってしまうところがあり、SUPER GTのようなツーリングカーのタイムの出し方に慣れていない部分があった。しかし、佐藤の習熟は早かった。朝のセッションでは予選のセットで佐藤は車を走らせたが、最初からパフォーマンスが高く安定した走行を披露し、7番手を記録した。
Q1ではグループBで高木真一がアタック。気温が少し下がっていたので、タイヤを暖めるのに時間がかかってしまった。高木は終盤にタイムを出し、2番手で佐藤につないだ。
佐藤は開幕戦では、GT500車両が走った後の路面状態を把握出来ず、思うようなアタックが出来なかったが、今回はしっかりとそれを頭に入れてアタックを開始。最終的に2番手のタイムを記録したが、トップとの差は0.12秒というわずかな差だった。悔しさは残るが、明日の長距離レースに向けて好位置からのスタートとなった。
土屋圭市アドバイザーのコメント
「蓮は開幕戦で予選、決勝と上手く行かない部分がありましたが、それらを糧に自ら修正してきて見事2番手の結果を出してくれました。明日は落ち着いていけば良い結果を期待出来ると思います」
岡島慎太郎エンジニアのコメント
「開幕戦のQ2で蓮が上手くタイムを出す事が出来なかったので、今朝のフリー走行では予選のセットで走ってもらいました。走り出しからバランスは良くて、セッション中のアイテムも全て良い方向に行っていて、蓮はセッションの最初から最後までとても良いパフォーマンスを発揮してくれました。
「なので、Q2を彼に任せました。Q1の高木さんは2番手で戻ってきてくれたのですが、グループAのタイムが速かったので、ポールまでにはまだ足りない部分があると思っていました。ドライバーと話をしてセットを変更し、上手くアジャスト出来たのでQ2で良い結果を出せたのだと思います。JAF-GTは手強いですが、我々も決勝では強いと思いますので、長丁場のレースで挽回出来ると思いますので頑張ります」
高木真一選手のコメント
「朝から予選に向けて、蓮が良い状態で予選に挑めるように準備してきました。最初から蓮も良い感じで走ってくれたので順調にセッションを終える事が出来ました。大きな変更も加えず予選に挑みました」
「Q1はボクが担当しました。路面温度が少し下がっていたのと、硬めのタイヤをチョイスしていたのでアタックが最後の方になってしまいましたが、グループで2番手のタイムを出せていたので、車のポテンシャルはあると感じていました」
「Q2は蓮に合わせてアジャストして、元気の良い走りを見せてくれてそれが好タイムにつながったのだと思います。明日は良い位置からのスタートなので、最低でも表彰台で結果を出したいです」
佐藤蓮選手のコメント
「予選については前回の岡山からの反省もあって、GT500が走った後にどういう路面になるか予測してセットを煮詰めていったら、良いパフォーマンスを発揮出来るようになりました。自分のドライビングも改善してきましたし、高木さんとチームの絶大なサポートもあり、何とかタイムを出す事が出来ました」
「トップとの差がわずかだったので、それに関してはとても悔しい気持ちですが、ボク達の車は決勝で強いと思いますので、明日しっかり戦っていきたいです」