更新日: 2021.05.07 17:23
#30 TOYOTA GR SPORTS PRIUS PHV apr GT 2021スーパーGT第2戦富士 レースレポート
2021 AUTOBACS SUPER GT ROUND 2 富士スピードウェイ
開催地:富士スピードウェイ(静岡県)/4.563km
5月3日(予選)天候:晴れ コースコンディション:ドライ 観客数:無発表
5月4日(決勝)天候:晴れ コースコンディション:ドライ 観客数:無発表
ペナルティで沈むもノートラブルで500kmレースを完走! マシンの進化を改めて確認!
コロナ禍によって依然として予断は許されないとはいえ、今年のスーパーGTは順調にスケジュールをこなせている。2年ぶりに岡山国際サーキットでレースが行われてシリーズは幕を開け、第2戦もまた2年ぶりとなる『FUJI GT500km Race』として開催された。今年もaprは2台体制で挑み、#30 TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GTをドライブするのは永井宏明選手と織戸学選手。タイヤも信頼高いヨコハマが継続して使用される。
なお、今回はドライバー交代を伴うピットストップが2回義務づけられ、さらに第3ドライバーの登録が可能とあって、永井選手が信頼を寄せる、スーパー耐久やポルシェカレラカップジャパンで活躍中の上村優太選手が加わることとなった。
前回の岡山では織戸選手が昨年の第6戦から、4戦連続でQ1突破に成功。#30 TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GTのスピードアップが証明され、決勝でもさらに順位を上げることが期待されていた。スタートを担当した永井選手も、来るべきチャンスを待ち、コンスタントに周回を重ねていた。
しかし、最初のGT500クラス勢との遭遇時、スムーズに進路を譲った直後に追突を食らってしまう。FROのレスキューによって、ピットには戻れたものの、リヤに受けたダメージは予想以上に大きく、レース続行を断念せざるを得ず。その悔しさは、今回のレースで晴らすしかない。
ここ富士は織戸選手のホームコースであり、また永井選手も得意とするコース。さらに、上村選手を助っ人に迎えたからには! ここから逆襲が開始されるのは必至と言えそうだ。
■公式練習 5月3日(月・祝)9:05~10:40
例年であれば、第2戦はゴールデンウイークの開催とあって、予選日から観客席はファンで埋め尽くされ、まさに大盛況であったのだが、今年はまだコロナ禍が収束していないこともあり、入場制限によって、人もまばらといった状態に……。それでもレースができる喜びは、存分に感じられた。
予選に先駆けて行われる公式練習は、天候にも恵まれて気温は15度、路面温度は25度と、想定どおりのコンディションからの開始となった。今回も#30 TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GTは、永井選手から走行を開始。持ち込みのセットが決まっていたこともあり、そのまま周回を重ね、計測4周目には自己ベストとなる1分38秒358をマーク。そのままタイムを伸ばすことも期待されたが、直後に赤旗が。再開後もすぐにコースインして周回が重ねられた。
30分ほど経過したところで、いよいよ上村選手の走行に。FIA-GT3の経験はあっても、GT300は初走行の上村選手だったが、予想以上の適性を見せ、1分37秒932をマーク。ノンストップで走り続け、50分経過したところで織戸選手に交代することとなった。
2回のピットストップ、そして途中FCY(フルコースイエロー)を挟みつつ、セットアップやタイヤ選択は順調に行われ、締めとなるGT300クラス専有走行では1分37秒354を出して、公式練習を11番手で終えることとなった。
■公式予選Q1 5月3日(月・祝)14:30~14:40
2グループに分けられる予選Q1において、#30 TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GTはAグループでの走行となった。今回も担当したのは織戸選手。気温は16度、路面温度は28度と、公式練習とほとんど変わらぬ温度だったことから、そこで得られたデータをもとに、計測4周目からアタックを開始する。
しかし、その周のダンロップコーナーで、名手・織戸選手をして痛恨のミスが。1分36秒794を記すに留まり、次の周に1分36秒782にまで詰めたが、すでにタイヤはピークを過ぎており……。あとコンマ1秒及ばず、9番手となってQ1突破はかなわなかった。
余談ながら、Bグループのボーダーは1分37秒067。こちらを走っていれば、悠々クリアなっただけに、組み合わせの不運になく格好となった。