スーパーGT ニュース

投稿日: 2021.07.20 18:31
更新日: 2021.07.20 18:33

TGR TEAM SARD 2021スーパーGT第4戦もてぎ レースレポート


スーパーGT | TGR TEAM SARD 2021スーパーGT第4戦もてぎ レースレポート

■決勝
ウォームアップ走行

 18日(日)11時35分から開始されたスタート前20分間のウォームアップ走行は、気温33度/路面温度50度と路面は灼熱状態でのコンディションに。まずは中山が決勝スタートタイヤと同スペックのソフト側タイヤを装着してアウトインのベディング。

 続いてスタート担当のヘイキが、だいぶ走り込んだユーズドソフト側タイヤを装着してロングランを実施して決勝セットの確認を実施。ウォームアップは、1分42秒~43秒台のペースで11周を走行。1分42秒779の12番手タイムとなった。

■決勝レース
第1スティント:ヘイキがスティント終盤ポジションアップ後、好ペースに

 18日(日)真夏の快晴となった13時10分決勝スタート時点は、気温33度/路面温度51度と上昇し、夏の強い日差しが照りつける中で、スタート担当のヘイキが12番グリッドからの巻き返しを誓い進取果敢に勝利を狙っていった。レース序盤、次第にペースの上がらなくなっていった前走車を、幾度か抜きにくい『もてぎ』で抜きにかかるが、攻め倦ねる膠着状況に。好ペースを維持するヘイキは、20周目にようやく前走車をオーバーテイクすると一段とペースアップ。

 その後、ショートスティント戦略を取るライバル勢がピットインを始める。脇阪監督はヘイキのペースが速くなったことから、少し他の動向を見ながらピットインをひっぱる戦略を取る判断。ヘイキに残り周回をプッシュする様に無線で檄が飛ぶ。そして、ここぞとばかりにトップペースで周回していたヘイキを29周目にピットに呼び戻した。

第2スティント:中山が終盤トップペースでポイントをもぎ取る。

 定評のあるピットワークの素早さで中山を送り出すと実質11位のポジション。気温33度/路面温度45度と若干路面温度が下がっていたが、タイヤはハード側をチョイス。コースに戻った直後はタイヤがしっかりと温まらずペースが上がらなかったが、5周ほどすると43秒台に乗せて中山が好ペースで前を追いかける。トップとの差をも削っていく勢いであったが、41周目にFCYが導入。

 2周回でFCY解除されるも、再び45周目にFCY2周回導入と2度のFCY導入の波乱。FCYの影響で後続に近寄られるもFCY解除後には引き離す走りを見せた中山は、レース終盤にはトップと遜色ないペースで周回を重ねた。結果、DENSOKOBELCO SARD GR Supraは、予選から2つ順位を上げ10位でフィニッシュ。開幕から3戦連続となる貴重なポイントを獲得した。

 ドライバーポイントは1点(計14点)加算しランキング8位、チームポイントは4点(計23点)を獲得しランキング7位に。次戦は、8月21日(土)・22日(日)に鈴鹿サーキットで第3戦(延期戦)として開催される。

■コメント
ヘイキ・コバライネン

「この週末は、走り始めからとても悩んだ週末になったね。コミュニケーションを取りながら次第に良い方向に進んでいけたと思う。それは決勝では24号車を抜いてからは良いペースで走れていたし、ユウイチサンも終盤に良いペースで走れていたことからわかると思う」

「スーパーGTは高いレベルで拮抗していて、とても難しく競争が激しいレースだけど、久しぶりのレースで走っている最中は、とてもワクワク興奮したよ。1ポイントだけども3戦連続ポイントを獲得できたことは今後に生きてくると思うし、やるべき事はたくさんあるけど、次の第3戦鈴鹿へ向けて良い材料は揃ってきたから楽しみにしていて欲しい」

2021スーパーGT第4戦もてぎ DENSO KOBELCO SARD GR Supra(ヘイキ・コバライネン/中山雄一)
2021スーパーGT第4戦もてぎ DENSO KOBELCO SARD GR Supra(ヘイキ・コバライネン/中山雄一)

中山雄一

「走り出しからマシンのセットアップやタイヤ選択など色々な判断をする場面で悩むことが多い週末になりました。走行を重ねるたびにうまく修正していくことはでき、決勝のスティント終盤は周りのマシンに比べてペースが良く、どんどん差を縮めることができました」

2021スーパーGT第4戦もてぎ DENSO KOBELCO SARD GR Supra(ヘイキ・コバライネン/中山雄一)
2021スーパーGT第4戦もてぎ DENSO KOBELCO SARD GR Supra(ヘイキ・コバライネン/中山雄一)

「トップ集団のベストタイムには及びませんでしたが、レース終盤の好ペースにはスープラのセットアップのヒントが隠されていると思いますし、次戦やシーズン後半に向けて良い方向性を掴むことができていると思います。次の鈴鹿こそ力強いレースをお見せしたいと思います。引き続き応援よろしくお願い申し上げます」

監督 脇阪寿一

「2ヶ月半ぶりのスーパーGTで、最初は自分の中でチームの中に”乱れ”を感じた走り出しで、この週末の組み立て方に悩んだ状況となりましたが、長い時間にわたってドライバーやエンジニア、メカと話し合い意見をぶつけ合ったことで、今は、一つになれてると感じています。立ち上がり遅れをとった結果が、僅差のこのGTの戦いの中で予選で置いてかれた感じになりましたが、ヘイキと雄一の決勝各スティント終盤の好ペースの中に光明を見い出すことができました」

「次の鈴鹿はチームの本拠地も近く、応援いただいている方々も大挙して来場されますので、良い結果で笑顔にさせたいと思います。引き続き熱いご声援をよろしくお願いいたします!」

2021スーパーGT第4戦もてぎ DENSO KOBELCO SARD GR Supra(ヘイキ・コバライネン/中山雄一)
2021スーパーGT第4戦もてぎ DENSO KOBELCO SARD GR Supra(ヘイキ・コバライネン/中山雄一)
2021スーパーGT第4戦もてぎ DENSO KOBELCO SARD GR Supra(ヘイキ・コバライネン/中山雄一)
2021スーパーGT第4戦もてぎ DENSO KOBELCO SARD GR Supra(ヘイキ・コバライネン/中山雄一)


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