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投稿日: 2021.08.23 07:00
更新日: 2021.08.23 04:05

ニッサンGT-R、表彰台独占のうれしさと、2位CRAFTSPORTS、3位リアライズコーポレーションの悔しさ【GT500決勝あと読み】


スーパーGT | ニッサンGT-R、表彰台独占のうれしさと、2位CRAFTSPORTS、3位リアライズコーポレーションの悔しさ【GT500決勝あと読み】

 一方、チームメイトである千代はニッサンの表彰台独占には喜びつつも、優勝が目前に見えていただけに悔しさを隠し切れないという様子だった。

「ニッサン勢が1-2-3を獲れたことはすごくうれしいことですし、ここまでニッサンが少し元気がないところもあったので、久しぶりに“良いニュース”を届けられたのは良かったと思います」

「ただ、個人的には2位という結果が一番悔しいですね。ドライバーである以上、勝つためにレースをしていますが、このGT500は様々な要素が絡んで複雑な部分もあります。そういう意味では、同じニッサン勢のなかでもウエイトが重い状態でした。そのなかでも、常に自分のベストを尽くしています」

「あともうちょっとで手が届きそうだったので、そこは次回以降に持ち越しですね」

「常にドライビングもセットアップも追及しながらやっていますが、まだまだ上がいます。この悔しさが“もっと速くならなければいけない”と思うきっかけになるはずです。もっと色々なものを追及していって……早く勝ちたいですね」

 3位に入ったリアライズコーポレーション ADVAN GT-R。チームとしては、2016年以来となる5年ぶりの表彰台となった。前半スティントでは安定した走りを見せた佐々木は3位表彰台という結果に安堵の表情を見せつつ、さらに上のステップを目指していきたいと意気込みを見せていた。

「本当に嬉しいです。近藤(真彦)監督が帰ってきたなかで成績を残すことができたのは良かったです」

「何より、高星選手がヨコハマタイヤを開発してきて、それがやっと実ったというか、ワンステップ進められたことが、ここから優勝に向かって目指していけると思います。ひとつ結果を出したことでチームの士気も上がるし、僕たちももっと頑張らなきゃいけないという気持ちにもなれます。本当に良かったです」

 後半スティントを担当した高星はピットアウト直後に一時6番手に下がるものの、タイヤのフレッシュさを活かして挽回を開始する。36周目にカルソニック IMPUL GT-Rを抜いて3位に浮上すると、最後までポジションを守りきってチェッカーを受けた。

「僕たちの方がタイヤがフレッシュな状態で、すでにタイヤのパフォーマンスが落ちているクルマとは速度差があると思っていました。コーナリングスピードとGT300との混走を活かして、抜いていくことができました」

 これまではタイヤとマシンのマッチングの部分で結果を残せていなかったのだが、今回はうまく合わせ込めることができた様子だ。だが、高星はこれで満足することなく、鈴鹿以外でも同様のパフォーマンスを出していきたいと、早くも次のことを見据えていた。

「タイヤが良いというのは分かっていたんですけど、それをうまくGT-Rに合わせることができていないなと常に思っていました。2020年モデルの車両になって、いかに合わせられるかというところでしたが、今回やっとうまく合わせることができましたし、結果で示すことができて良かったです」

「あとはこのデータを精査して、違うサーキットに活用していくのが今後の課題です。そこはまたチームと話していけたらなと思います」

 このニッサン勢の活躍に間違いなくライバル陣営も刺激を受けたはず。次回から始まるシリーズ後半戦は、よりハイレベルな激しい戦いが見られるかもしれない。

2021スーパーGT第3戦鈴鹿 リアライズ佐々木大樹と争うCRAFTSPORTS千代勝正
2021スーパーGT第3戦鈴鹿 リアライズ佐々木大樹と争うCRAFTSPORTS千代勝正


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