投稿日: 2021.08.24 20:39
更新日: 2021.08.24 20:40

K2 R＆D LEON RACING　2021スーパーGT第3戦鈴鹿　レースレポート

K2 R＆D LEON RACING プレスリリース

2021 AUTOBACS SUPER GT
Round.3 IN SUZUKA 300km RACE

サクセスウエイトに苦しむも、決勝では11ポジションアップを果たす

公式練習　8／21（土）9：00～

天候：曇り　路面：ドライ
気温：26度　路面温度：28度

　当初の予定では5月末に行われるはずだった第3戦が延期になり、スーパーGTは昨年に引き続き、鈴鹿サーキットで真夏のレースを開催することとなった。黒澤治樹監督が指揮を執り、蒲生尚弥選手と菅波冬悟選手が駆るLEON PYRAMID AMGは、ここまで2位、4位、9位とサクセスウエイトの増加とともに苦境に陥りながらも、しっかり結果を残してきた。

　ランキングのトップにも立ったことで75kgものウエイトを背負い、公式練習では蒲生選手をもってしても、2分を切ることができず、2分0秒893がベストタイムで最終的な順位は27番手。セッション後半は菅波選手が走行し、決勝重視のセットアップが詰められていく中、コンスタントにタイムは刻まれていたが、2分1秒649が菅波選手のベストタイムとあって、本戦に向けて一抹の不安を残すこととなった。

「判断を間違ったり、ミスをしないよう、きっちり戦っていくしかない」と黒澤監督。

公式予選　8／21（土）Q1／14：30～　Q2／15：23～

天候：曇り　路面：ドライ
気温：27度　路面温度：31度

　この時期のレースは高温にさらされるものだが、土曜日の温度は季節外れと言ってもいいほど低く、公式練習同様、予選もどんよりとした雲の下で行われた。

　Q1にLEON PYRAMID AMGはA組で臨み、今回も蒲生選手の担当となった。計測2周目から蒲生選手はアタックを開始。公式練習を上回る2分0秒406を記し、次の周には2分0秒176にまで短縮を果たすも、Q1突破のボーダーラインには約1秒及ばず。Q2に向けて準備を整えていた、菅波選手にバトンを託すことはできなかった。

「ドライだと、厳しいと思っていたけれど、力は出し切りました。決勝は天気も含めてわからないので、最後まで頑張ります」と蒲生選手。A組13番手で、決勝には26番手から挑むことになるが、「どんなポジションでも、きっちりレースやるという、最善の努力はしたいと思います」と黒澤監督は強く語っていた。

決勝レース　8／22（日）14：40～

天候：晴れのち曇り　路面：ドライ
気温：31度　路面温度：43度

　天候は日曜日になると一転し、決勝レースが近づくにつれて強い日差しも注ぐまでに。やっと真夏の鈴鹿らしくなり、決勝レース直前の気温は31度、路面温度は43度と、特に路面温度に関しては予選より10度以上も上がっていた。今回もスタートを担当したのは菅波選手。まずはポジションキープからレースを開始し、徐々にポジションを上げていく。

　5周目に総合のトップを走る車両のクラッシュがあり、車両回収やコース改修のためFCY（フルコースイエロー）が出された後、間もなくSC（セーフティカー）ランに切り替えられる。この間、約20分。LEON PYRAMID AMGは23番手を走行していた。鈴鹿のレースは荒れることが多い。

　もし、またFCYやSCとなれば、その直前に入ればマージンを手にすることが可能なだけに、当初の予定より蒲生選手への交代を伸ばす判断を黒澤監督は下す。天気が急に不安定になって、近隣では強い雨が降っており、いつ鈴鹿も雨に見舞われてもおかしくなかったことも、そうした判断の理由でもあった。

　菅波選手はやがて暫定3番手まで浮上。だが、望んでいたFCYやSCはおろか、雨すらも最大限の周回まで引っ張っても降ることはなく……。

　33周目、蒲生選手と交代し、タイヤはフロント2本のみ交換してロスを最小限に。その後、小雨が短時間のみぱらつく状況の中、バトルを重ねながら残り周回を蒲生選手は全力で走り続け、LEON PYRAMID AMGを予選から11ポジションアップとなる、15位でゴールとなった。

　後半戦突入となる、シリーズ第5戦は9月11〜12日にスポーツランドSUGOで開催される。サクセスウエイトは75kgのままとはいえ、厳しい状況には変わりない。

黒澤治樹監督
「雨が降ってくるかもしれなかったし、SCやFCYを待ってみることにして、ちょっと作戦を変えて引っ張る方向にしたんですが、うまくいきませんでしたね。あの順位から上を狙うには、何かしら起こってくれないと……。でも無理でしたね。次のSUGOでは頑張ります」

蒲生尚弥選手
「今回は厳しいレースだったんですが、無事に完走できて良かったです。たぶん次のSUGOもきついでしょうけど……精一杯頑張ります」

菅波冬悟選手
「ベストは尽くしました。26番手から15位まで上げて、今日はこれ以上やりようがなかったかな、と思います。いつものようにミニマムで入るより、FCYなどが出そうなタイミングがあれば、その時ピットインするとマージンもできるので、引っ張ってタイミングを待つつもりだったんですが。上手くいきませんでしたね。次もまた頑張ります」