更新日: 2021.09.22 17:49
Audi Team Hitotsuyama 2021スーパーGT第5戦SUGO レースレポート
Audi Team Hitotsuyama
2021/09/14
REPORT
第5戦〜想定外の事態に見舞われながらも、25位完走を果たす
2021 AUTOBACS SUPER GT Round 5 SUGO GT 300km RACE レポート
https://hitotsuyamaracing.net/news/4867/
SUPER GT 2021 第5戦
Audi Team Hitotsuyamaは、2021年9月12日、宮城県のスポーツランドSUGOで開催されたSUPER GT第 5戦「AUTOBACS SUPER GT Round 5 SUGO GT 300km RACE」に出場しました。
21番グリッドから順位を上げていた#21 Hitotsuyama Audi R8 LMSでしたが、レース中盤に導入されたセーフティカーに上位進出を阻まれ、また、レース終盤の緊急ピットインにより順位を落としたものの、25位完走を果たしました。
予選
新型コロナ感染拡大により、スポーツランドSUGOでのSUPER GTは2年ぶりの開催。Audi R8 LMSが得意とするコースのひとつだけに、上位入賞が期待されるこの第5戦に、Audi Team Hitotsuyamaは、いつもの川端伸太朗と篠原拓朗の顔ぶれで挑みました。
予選が行われる9月12日は、朝までの雨は上がったものの、厚い雲が菅生の上空を覆いました。おかげでしのぎやすい天候のもと、まずは午前9時20分から公式練習が始まりました。セッション序盤、チームはセッティングをいろいろ試し、マシンは狙っていたとおりの仕上がりに。それを示すように、セッション終盤には川端が1分19秒120の7番手タイムを叩きだし、Q1突破は確実と思われました。
今回28台がエントリーするGT300クラスは、A、Bの2組に分かれてそれぞれ10分間のQ1を行い、各組の上位8台がQ2に進出することになります。Audi Team Hitotsuyamaは川端がQ1のB組に挑みました。川端は計測3周目で、公式練習をコンマ524秒上回る1分18秒596をマークします。しかし、ライバルたちも大きくラップタイムを縮め、#21 Hitotsuyama Audi R8 LMS は8番手にコンマ201秒及ばず、B組11でQ1敗退。最終的には21番グリッドからのスタートが確定しました。
P1 #61 SUBARU BRZ R&D SPORT 井口卓人/山内英輝
P2 #18 UPGARAGE NSX GT3 小林崇志/名取鉄平
P3 #60 SYNTIUM LMcorsa GR Supra GT 吉本大樹/河野駿佑
P21 #21 Hitotsuyama Audi R8 LMS 川端伸太朗/篠原拓朗
決勝
前日とは打って変わり、決勝当日のスポーツランドSUGOには、真夏の日差しが戻ってきました。決勝直前の気温は29℃、路面温度は46℃に達し、マシンにもタイヤにも厳しい戦いになることが予想されます。そんななか、2周に加えて、さらに1周のフォーメーションラップのあと、300kmに及ぶ決勝レースが始まりました。
スタートは篠原が担当。前日、走行する機会が少なかった篠原には短い第1スティントを任せ、後半の川端のスティントを長くする作戦です。これにより、途中でセーフティカーが導入されても、不利になる状況は避けられるはずでした。篠原はオープニングラップで1つ順位を落としたものの、その後は1分22秒台のペースで周回を重ねることに。オーバーテイクが難しい菅生で、先行するライバルに仕掛ける場面もありましたが、順位を上げるまでにはいたらず、苦しい戦いが続きます。
25周を終えたところで、チームは篠原をピットに呼び寄せ、川端にドライバーを交替。残りのロングスティントに備えて、硬めのタイヤを履かせて川端をコースに送り出しました。ここから川端は1分22秒台の安定したラップタイムで順調に周回を重ね、43周を終えた時点で17位、ドライバー交替を終えたマシンのなかでは13番手につけていしました。
ところがその直後、GT500のマシンが車両火災でコース上にストップ。この処理のためにセーフティカーが導入されます。その位置が#21 Hitotsuyama Audi R8 LMSにとっては不利に働き、実質上位を走るマシンが#21の背後につき、先頭からほぼ1周のタイム差が生じてしまったのです。この時点で、#21は勝負権を失ってしまいました。
さらにレース終盤には、タイヤが音をあげ、見る見るラップタイムがダウン。アクシデントやタイヤバーストの危険性を考え、チームはフィニッシュまであと数周というところで2度目のタイヤ交換を敢行。これにより川端は25位までポジションを落としましたが、無事にレースを完走しました。
P1 #61 SUBARU BRZ R&D SPORT 井口卓人/山内英輝
P2 #55 ARTA NSX GT3 高木真一/佐藤 蓮
P3 #56 リアライズ日産自動車大学校 GT-R 藤波清斗/J.P.デ・オリベイラ
P25 #21 Hitotsuyama Audi R8 LMS 川端伸太朗/篠原拓朗
チーム代表 一ツ山亮次のコメント
菅生は比較的Audi R8が得意なサーキットですし、練習走行まではそれを示せていたと思うのですが、タイヤとのマッチングや、運が悪かった部分もあって、うまくまとめることができませんでした。
とくにセーフティカーのタイミングは最悪で、それまで前を走っていたクルマがぐるり一周して自分たちのすぐ後ろに来てしまうという状況。その時点で勝負権を失ったのです。最終的には25位で完走しましたが、残念でなりません。
残り3レースになってしまいましたが、次のオートポリスもAudi R8 LMSにとっては相性が良いコースですし、川端と篠原は他のレースで優勝経験があることから、次こそはポイント獲得を目指して頑張りますので、引き続き応援をお願いします。