第6戦 オートポリス
GT300予選レポート
フリー走行で痛恨のクラッシュ、修理は間に合ったがセット詰めきれず、後方からポイントを目指す
午前のセッションは佐藤蓮から走行を開始し、セットの確認を行った。サクセスウエイトは重いものの、バランスは悪く無さそうだ。1時間あまり走行し、高木真一に交代する前に、佐藤は痛恨のクラッシュを喫してしまう。
サスペンションにダメージはなかったものの、フロント周りは破損が大きい。赤旗中断になってしまったが、赤旗解除直後に他のクルマが止まってしまい、再度赤旗が提示された。そのお陰で、車両をピットまで持ってくることができ、車両の修復は予選開始直前に完了し、何とか予選に間に合わせることができた。
今回もA組、B組に分けられて予選が行われた。#55 ARTA NSX GT3はA組での出走だ。
Q1を担当する佐藤は無線でメカニックに感謝の言葉を告げて、コースに入っていった。序盤セクタータイムを削って行くものの、他車に塗り替えられ、なかなかタイムを伸ばせない。2周目もプッシュしたが、A組の12番手でセッションは終了し、Q1突破はならなかった。
土屋圭市アドバイザーのコメント
「普通に行けば、8番手以内には入れる手応えがあったからね。今、ロガーデータを見たら、フロントのダウンフォースが出ていないので、クルマを修復したときにカウリングの建付けがうまく行かなかったんだろうね。修理してアライメントや調整ができなかったから、それが原因だろうね。明日までにしっかり直して、レースでは1点でも多くポイントが獲れるように頑張ります」
岡島慎太郎エンジニアのコメント
「タイムが出なかった原因は分からないのですが、思っていたよりパフォーマンスを出せませんでした。修復を優先してセットアップの数値を確認することができなかったので、そこに原因があるかも知れないので、明日までに対策を考えます」
高木真一選手のコメント
「午前クラッシュがあって、クルマが直り切らないというのもあったし、セッティングの詰めができなかったのもあって、予選でアンダーステアが出てしまったのだと思います。決勝はNSXが得意なオートポリスなので、後方からでもポイントを獲れるところまで行けると思いますし、何が起こるか分からないコースなので、そこを掻い潜って、しっかりポイントを獲りに行ってチャンピオン争いに残りたいです」
佐藤蓮選手のコメント
「フリープラクティスでクラッシュをしてしまったので、チームに迷惑をかけてしまいました。予選に関してはセットアップをしっかりアジャストできなかったので、Q2への進出を逃してしまいました。まだ明日レースがあるので、気持ちを切り替えてポイントを獲得できるように準備していきます」
