RACE REPORT
2021.11.07 - スーパーGT第7戦ツインリンクもてぎ・決勝
予選順位:2番手
決勝順位:6位
Team Ranking:1位
Driver Ranking:1位
SUBARU BRZ GT300、6位フィニッシュ
11月7日(日)スーパーGTシリーズ第7戦『MOTEGI GT 300km RACE』は、栃木県のツインリンクもてぎで行なわれ、SUBARU BRZ GT300は予選2位のポジションからシリーズチャンピオンを目指してスタートします。
土曜、日曜と好天に恵まれたツインリンクもてぎには、観客数制限があるものの1万人のファンが詰めかけました。SUBARU BRZ GT300はシリーズランキング首位に立ち、2位に12点差を付けています。状況次第ではこのもてぎでチャンピオンを決めることができるチャンスを掴んでいます。
気温18度、路面温度25度でドライ路面で決勝レースを迎えました。スタートは山内英輝がステアリングを握り、得意のスタートでトップを狙います。2周のローリングのあとスタートが切られ、山内は期待どおりに1コーナーで18号車を交しホールショットを獲りました。
山内はそのままリードを広げ2番手以下へラップ毎に差をつけていきます。7周目にはポールポジションだった18号車に4秒167の差をつける強さを見せます。しかしながら予選3番手だった55号車も調子をあげ山内に迫ります。14周目には55号車に首位を奪われ我慢の2番手キープ走行になりました。
レース中盤各チームはピットインしドライバー交代、給油、タイヤ交換を行ないます。BRZ GT300もタイヤを4本交換し井口卓人に交代します。1周遅れてランキング2位の56号車もピットイン。直接のライバル対決となりましたが、ピットストップの時間差、アウトラップともに56号車が上回り、井口は4番手に後退しました。

井口は順位を挽回するために56号車へアタックしますが、抜きどころの少ないもてぎでは順位を入れ替えることが難しく、追い詰めるまでにとどまりました。井口はそのまま4番手をキープし、追い上げてくる88号車をブロックしながら56号車を追い詰めるという展開を続けます。
3番手争いは1秒以内に56号車、BRZ GT300、88号車が競い合い、約20周も続き接近戦の迫力ある展開でした。しかし、V字コーナーでGT500のマシンが集団で追いつき、あわや接触という際どいシーンがあり、接触を避けた井口はバランスを崩し痛恨のスピンを喫します。
すぐさまコースに復帰するものの6番手に順位を落とします。しかし、後続を大きく引き離していたため、6番手に踏みとどまることができました。井口はその後レーシングスピードを復活させ無事6位チェッカーを受けました。
●井口卓人
「マシンの接触はなかったのですが、やっちゃいました。本当に申し訳ありません。偶然にもすぐに復帰でき6番手のポジションだったので、あとは必死に挽回だけを考えて走りました。だけど、順位は変わらず6位フィニッシュになってしまいました」
「最終戦はこれまで積み上げてきたものを全部出しきり、また、今回最低でも4位と思っていたのが獲れなくて、その悔しさも最終戦にぶつけて、最後はみんなで笑って終われるように頑張ります」
●山内英輝
「最初はうまくいって自分のスティントはうまくこなせたと思っています。ピットでの時間差がそのまま順位に影響しているので、解決しないととは思います。後半のスティントは状況はよくわからないですが、ミスが出ないようにチーム全体で力を付けて最終戦は勝利を獲りに行きたいと思います」
●小澤総監督
「レースは難しいですね。途中までは順調に展開していて、井口に変わってからも88号車を抑えていい走りをしていたので良かったのですが、GT500との接触を避けようとして行き場がなかったですね」
「残すレースは最終戦だけですけど、ここのところ富士でも速く走れるので、最後は全力で頑張りますので、ぜひ応援をお願いします」
次戦は11月27日(土)、28日(日)に静岡県小山町の富士スピードウエイでスーバーGT第8戦『FUJIMAKI GROUP FUJI GT 300km RACE』が行なわれます。最終戦となるレースでシリーズチャンピオンが決まる今シーズン最大の山場を迎えます。みなさんからの応援をおねがいします。

