2021年 SUPER GT 第7戦 ツインリンクもてぎ[GT300]
高木真一/佐藤蓮(ARTA NSX GT/BS)が今季2度目の2位表彰台
高木真一/佐藤 蓮(ARTA NSX GT/BS)がランキングトップの井口卓人/山内英輝(SUBAU BRZR&D SPORT/DL)を追って2位を走行し、一旦はトップに立つが、ピットイン後に伏兵、ノーウエイトの川端伸太郎/篠原拓朗(Hitotsuyama Audi R8 LMS/YH)にトップを奪われ、2位フィニッシュを果たす。
予選
サクセスウエイトが半減する第7戦とはいえ、ブリヂストンユーザーは重いウエイトを搭載しており、苦しい展開の予選となった。その中では45キロのウエイトを搭載しながら高木/佐藤組が3番手グリッドを獲得するという健闘を見せた。2グループに分かれたQ1でQ2への突破を果たすことができたブリヂストンユーザーは、高木/佐藤組と加藤寛規/阪口良平(muta Racing Lotus MC/BS)のみだった。ポールポジションは、小林崇志/名取鉄平(UPGARAGE NSX GT3/YH)。2番手に井口/山内組がつけた。
決勝
スタートで井口/山内組がトップに立った、2位の小林/名取組に6周目突然トラブル発生。オーバーヒートでストップしてしまった。これで高木/佐藤組が2位へ。一度目のFCY(フルコースイエロー)の後に高木組は、トップに立った。タイヤ無交換作戦を考えていたがオーバーステア症状が出始めていたためにリヤ2本のタイヤを交換して佐藤がレースに復帰した。
2周前にドライバー交代、同じくリヤタイヤ2本交換作戦を取った川端/篠原組は、すでにウォームアップできているタイヤで高木/佐藤組をパス、トップに立った。その後の25周で高木/佐藤組はトップとの差を詰めていったが、1.85秒差でゴール。

ドライバーのコメント
高木真一選手
「ブリヂストンタイヤは、ウォームアップがとても早くて、一回目のFCY明けでトップに立つことができました。そこから2位以下を引き離したかったのですが、オーバーステアになり始めたのでリヤの2本だけを交換してもらいました。マージンはあったので、抜かれないだろうと思っていたのですが、ライバルはウチより前にピットインしていて、差を一気に縮めていたのですね」
佐藤蓮選手
「2位という結果ですが、悔しいレースをしてしまいました。相手は、タイヤが完全に温まっていたようで、トップを守れませんでした。このような状況でもポジションを守れるように改善しなければならないと思いました。チャンピオンの可能性はあります。しかし、それよりも最終戦は勝つつもりで臨みます」
ブリヂストン MSタイヤ開発マネージャー:山本貴彦のコメント
「ブリヂストンユーザーさん達は、ウエイト半減といえども重いですから苦戦を強いられています。そのなかで高木/佐藤組が孤軍奮闘していただきました。ほかのユーザーさん達は、アクシデントやメカニカルトラブルでリタイア、後退するという第7戦でした。GT300クラスのチャンピオン争いは、点差が詰まり、混沌としてきています。最終戦の富士では、両クラスでチャンピオン獲得できるように強力にサポートして参ります」
