投稿日: 2021.12.20 15:30
更新日: 2021.12.21 09:40
更新日: 2021.12.21 09:40
【新連載『一徹さんの生き様』Vol.1 片山右京】「谷口・片岡に会うと泣いていた」全霊を注いだ東京2020自転車競技責任者の激務と重責
Makoto Ogushi
モータースポーツの原動力、それは人間の『熱意』であるとも言える。誰よりも速く走りたい、強いクルマを作りたいという想いが、すべての出発点。熱意を燃料にひとつのことに打ち込む人々が、モータースポーツ業界には多数存在する。レースを心から愛する、そんな『一徹さん』たちに、熱量の源泉と実際の仕事ぶり、そして哲学を訊こうというのが、当新連載の趣旨である。
初回は元F1ドライバー・片山右京さんにご登場願った。近年ではスーパーGT・GT300に参戦するGOODSMILE RACING & TeamUKYOの監督を務めているが、ここ数年は東京五輪の自転車競技開催のため、奔走してきた。想像を絶する自転車業界での右京氏の仕事ぶりと、モータースポーツ業界の見え方について訊いた。
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グッドスマイルレーシングのチーム監督である片山右京が、今年開催された東京オリンピック・パラリンピック組織委員会の自転車競技を統括する立場で奔走したのは知られた話だ。
片山が東京2020大会の自転車競技運営責任者「スポーツマネージャー」に着任したのは2018年11月。我々モータースポーツファンにとっては「元F1ドライバー」である片山は、オリンピックとどういう形で関わったのだろうか。