また、2019年以来3年ぶりの参戦となる第50回ニュルブルクリンク24時間耐久レースでは、SP3Tクラスに、WRX STI NBR Challengeで参戦する。ドライバーは、佐々木孝太/カルロ・ヴァン・ダム/ティム・シュリック/マルセル・ラッセーの4名が発表された。
2022年の参戦車両は「タイヤ幅を拡大し、車体剛性バランスを見直して補剛を実施。新たに電動パワーステアリングを採用することで、クラス優勝を飾った2019年のレース車両をさらに上回る速さを追求しています」としている。進化した総合性能を武器に、SP3Tクラス優勝はもとより、総合順位でも2019年の18位を上回る過去最高位を目指す。

スーパー耐久については、既報のとおりカーボンニュートラル実現に向けた燃料と車両で、トヨタとともに参戦する。
これは、SUBARUはSUBARU BRZ、トヨタはGR86をベースに、それぞれが長年に渡り技術を磨き続けてきた内燃機関に、カーボンニュートラルな燃料を組み合わせたレース用車両を新たに開発、ST-Qクラスに参戦して実証実験を行うというもの。
SUBARUにおける参戦チーム、およびレース用車両の開発・製作には、スバルドライビングアカデミー(SUBARUエンジニアの運転スキルと評価能力を高める人材育成の取り組み)のメンバーを中心に、SUBARU技術本部の社員が参画する。
ドライバーには井口卓人、山内英輝に加え、エンジニアの廣田光一が起用される。
このスーパー耐久への参戦目的については、「SUBARUとトヨタが協調するとともに、レースの場では互いに競い合うことで、あらゆる選択肢について技術開発のスピードを上げ、カーボンニュートラルの実現に向けて挑戦していきます。また将来を担う技術者の人財育成につなげていきます」としている。
このほか、全日本ラリー選手権には、SUBARUのサポート選手がWRX STIで参戦する。2021年シーズンにシリーズ3位を獲得した鎌田卓麻、新井敏弘、新井大輝をサポートしていく。また、GAZOO Racing GR86/BRZカップの各イベントでは、STIがサービスチームを派遣。SUBARUユーザーに対してサポートを行うという。