投稿日: 2022.02.26 07:08
【R35型GT-Rの名レース(2)】思うように動かない柳田真孝の手足。モーラとミシュランが拓いた“GT新時代”
Isoshi Sumida
2021シーズンを最後に、スーパーGT・GT500クラスでの使命を終えたR35型ニッサンGT-R。2009年のGT500車両規定を一部先取りする形でデビューした2008年からの14シーズンで、数々の伝説を刻んできた。
ここでは、そんなR35型GT-Rの名レースを連載形式で振り返ってみたい。初回に続くこの第2回では、2011年シーズンから、Sロード モーラGT-Rがタイトルを決めたツインリンクもてぎでの最終戦を取り上げる。
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2011年は、GT史上において、1994年からのJGTC時代も含め、もっともセンセーショナルなシーズンだったと言える。
その理由のひとつは、タイトル争いが同一メーカー同士の一騎討ちとなったことだ。最終戦もてぎで、Sロード モーラGT-R対モチュール オーテックGT-Rの同門対決となったが、他メーカーが絡まない対決構図は、シリーズ初めてのことだった。