投稿日: 2022.03.23 06:28
【R35型GT-Rの名レース(4)】ついに激突した2台のプライド。“容赦ない”松田次生が後に語った納得の理由
Isoshi Sumida
2021シーズンを最後に、スーパーGT・GT500クラスでの使命を終えたR35型ニッサンGT-R。2009年のGT500車両規定を一部先取りする形でデビューした2008年からの14シーズンで、数々の伝説を刻んできた。
ここでは、そんなR35型GT-Rの名レースを連載形式で振り返っていく。第4回となる今回は、R35 GT-Rが無類の強さを誇った2015年シーズンから。タイトルを争うGT-R陣営の2台が、文字どおり“ぶつかり合った”白熱の第7戦オートポリスを取り上げる。
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35GT-Rが、2014年からの新規定以降、もっともライバルを圧倒したのは2015年だ。この年はランキング1位と2位のGT-Rが、最終戦でタイトルを争う展開となった。
最終的にモチュール オーテックGT-R(松田次生/ロニー・クインタレッリ)が2年連続となるチャンピオンとなったが、シーズンをとおしてリードしていたのはカルソニック インパルGT-R(J-P.デ・オリベイラ/安田裕信)だった。モチュールGT-Rは、シーズン前半はいまひとつ歯車が合わず、中盤以降に盛り返すという流れだった。