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投稿日: 2022.04.16 23:18
更新日: 2022.04.16 23:25

LMcorsa 2022スーパーGT第1戦岡山 予選レポート


スーパーGT | LMcorsa 2022スーパーGT第1戦岡山 予選レポート

S-GT2022 rd1 Okayama QF
LMcorsa REPORT
#60 Syntium LMcorsa GR Supra GT

昨年のシリーズ3位を上回ることを目標とするLMcorsaだが
開幕戦の予選では本来のパフォーマンスを発揮できず
決勝レースは19番グリッドからポイント圏内までの追い上げを誓う

 コロナ禍で迎える3年目のシーズンとなる『AUTOBACS SUPER GT 2022 SERIES』が岡山国際サーキットで開幕した。徹底した新型コロナウイルスの感染拡大の防止対策は行われているものの、収容定員の100%のチケット数が販売され、イベントステージやグッズ販売などのブース出展もあり、徐々にコロナ禍前のスーパーGTへと戻りつつある。第1戦となる『OKAYAMA GT 300km RACE』は4月16日に公式練習と予選、17日に300kmの決勝レースが行われる予定となっている。

 LMcorsaの2021年シーズンはGR Supra GTにマシン変更した初年度だったが、第2戦と第8戦で優勝を果たしてポイントランキングは過去最高の3位を獲得した。しかし、ポイントを取りこぼすこともあり、シリーズチャンピオンを狙うには確実にポイントを積み重ねていく底力が必要となり、今季に向けてはマシンの改良とともにチーム力を磨き上げることにも取り組んできた。ドライバーやエンジニア、メカニックなどのチームメンバーは昨シーズンとまったく同じ布陣で、信頼性やチームワークにも長けている。昨季よりも好成績を収めることがチーム一丸の目標となっている。

 開幕戦の公式プログラムは、16日の9時20分~11時5分までの1時間45分にわたって行われた公式練習でスタート。Syntium LMcorsa GR Supra GTには吉本大樹選手が乗り込んで、持ち込まれたセットアップを確認していく。そしてレースで使用するタイヤのチェックを行いつつ45分ほど走行すると河野駿佑選手にバトンタッチ。河野選手は決勝レースを想定したロングランを行い、公式練習の最後に設けられていたGT300クラスの専有走行枠では予選シミュレーションを実施して練習走行を締めくくった。

 結果は河野選手が最後にマークした1分26秒682がベストタイムとなり、GT300クラスの27台中21番手となった。予選シミュレーションと決勝レース想定の走行でもライバル勢には遅れを取っていて、予選と決勝レースに向けて不安が残る状況となった。

気象データ
気温:13℃、路面温度:18℃(公式練習開始時)
気温:17℃、路面温度:21℃(予選Q1時)

予選

 午前中から岡山国際サーキットには日差しが照り付け絶好の観戦日よりとなったが、時より吹く風は冷たく、気温は予選が始まる14時の時点で17℃となっていた。チームは公式練習の結果を受けて予選に向けてセットアップの変更を行い、予選Q1を迎えた。

 GT300クラスの予選は27台のマシンが2グループに別けられて出走し、上位8台ずつが予選Q2に進出できる。LMcorsaはAグループに振り分けられ、河野選手がSyntium LMcorsa GR Supra GTに乗り込んだ。予選Q1の時間はわずか10分で、コースオープンとともに河野選手はマシンをスタートさせる。アウトラップから3周にわたってウォームアップを行ったあとの4周目からタイムアタックを開始する。

 セクター1、2、3ともに公式練習を上回るタイムで走行すると1分25秒757をマーク。翌周もアタックを続けるがタイムが伸びない。この時点で予選Q2へ進出できる上位8台に入られるかギリギリの状況で、6周目もアタックを継続。セクター1では自己ベストタイムをマークするが、タイヤのパフォーマンスはピークを超えていてベストタイムを塗り替えることができなかった。結果として1分25秒757がベストタイムとなりAグループの14台中10位となった。

 明日の決勝レースは19番グリッドから追い上げるという厳しい状況となったが、LMcorsaはしぶといレース展開で順位を上げることが多いだけに、磨き上げているチーム力でポイント圏内を目指していく。

コメント
飯田章監督

「3月に岡山国際サーキットで行われた公式テストから、根本的なところでマシンのポテンシャルを引き出せていないのかもしれません。その影響のまま公式練習、予選と不本意な結果で決勝レースは19番手という後方からの追い上げとなってしまいました。似たようなパッケージのマシンがトップグループに入っているので環境が合っていないともいえず、時間はありませんが決勝レースまでに足りないところを探さないといけません。簡単ではないですが後方から追い上げてポイントを獲得したいです」

吉本大樹選手

「公式練習の走り始めからグリップ感が乏しく河野選手が担当したロングランテストでも速さがありませんでした。詳しい原因が分からないのですが、公式テストから岡山国際サーキットに合わせきることができていません。それでも予選に向けてセットアップを変更したら、1秒ほどタイムを引き上げることができました。予選Q1で敗退してしまったのですが、あとで走ったBグループなら予選Q2に進出できていたタイムでした。決勝レースは苦しいと思いますが、なんとかポイントを持って帰りたいです」

河野駿佑選手

「公式練習はロングランテストと最後のGT300専有時にタイムアタックを行いました。ともにもうひとつ足りない状況で、昨シーズンの後半とは異なる感覚に陥っています。方向性に答えがないまま予選に向けてセットアップを変更したのですが、それがある程度は合っていてタイムを伸ばせました。予選はQ1を担当したのですが、ドライビングも含めてあと一歩足りず予選Q2に進めませんでした。残念な結果でしたが明日の決勝レースに向けては気持ちを切り替えて、上位でフィニッシュできるように努力していきます」

2022スーパーGT第1戦岡山 河野駿佑(Syntium LMcorsa GR Supra GT)
2022スーパーGT第1戦岡山 河野駿佑(Syntium LMcorsa GR Supra GT)


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