更新日: 2022.04.20 14:35
K2 R&D LEON RACING 2022スーパーGT第1戦岡山 レースレポート
2022 AUTOBACS SUPER GT
Round.1 IN OKAYAMA 300km RACE
2022シーズン開幕戦 表彰台を獲得!
公式練習
4/16(土)9:20〜 天候:晴れ 路面:ドライ 気温:13度 路面温度:18度
国内主要6サーキットを舞台として競われ、大人気を誇る日本の最高峰レース、スーパーGT。黒澤治樹監督率いるK2 R&D LEON RACINGは、今年もLEON PYRAMID AMGで激戦のGT300クラスに臨む。蒲生尚弥選手のパートナーとして新たに篠原拓朗選手を起用したものの、すでに2回行われた公式テストで、黒澤監督の信頼を得ており、不安要素は一切ない。
好天に恵まれた公式練習において、タイヤ選択を中心に走行が重ねられていくなか、蒲生選手は早々に1分26秒218とセッションベストを記録する。そして、ほぼ30分経過したところで篠原選手にバトンタッチ。最後のクラス専有走行では篠原選手は予選シミュレーションも実施。その結果、1分26秒946を記すまでに。「いろいろ試させていただいて、マシンの理解度はかなり増しました」と篠原選手。
公式予選
4/16(土)Q1/14:00〜 Q2/15:06〜 天候:晴れ 路面:ドライ 気温:17度 路面温度:21度
引き続きドライコンディションが保たれた、予選Q1に黒澤監督は篠原選手を起用。開始早々にクラッシュした車両があり、赤旗中断となるも、タイヤに熱を入れる前で事なきを得た篠原選手は、再開後、計測4周目からアタックを開始し、まずは1分25秒918をマークする。そして、もう一発が効いて1分25秒765にまで短縮。7番手ではあったが、Q1突破に成功する。
続いてQ2に臨んだ蒲生選手は、路面温度が30度近くにまで上がっていたこともあり、計測2周目からアタックを開始。その時点で4番手となる1分25秒079をマークする。その後タイムを伸ばしてきた車両もあったことから、11番手に留まる。
「ふたりとも頑張ってくれました。去年よりタイムは上がっていますし。ただ、まわりが速過ぎる。私達は目いっぱいです。」と黒澤監督は、ドライバーに対しては高い評価を下した一方で、厳しいBoPによる性能調整に対する、正直な胸の内も訴えていた。
決勝レース
4/17(日)14:00〜 天候:晴れ 路面:ドライ 気温:23度 路面温度:32度
引き続き天候に恵まれ、決勝レースは通常通り300kmの戦い。なお、今回はドライバー交代を伴うピットストップの際には、タイヤ4本交換が義務づけられている。開幕戦のスタート担当に、黒澤監督が起用したのは篠原選手。篠原選手は、予選11番手から、まずはポジションキープでレースを開始する。
4周目にひとつ順位を落としたが、集団のなかで遅れをとることなく続いて周回を重ねていく。そして21周目には11番手に順位を戻した直後に、チームは大作戦に討って出た。ドライバー交代可能となった25周目に、LEON PYRAMID AMGをピットに呼び寄せ、蒲生選手にバトンタッチ。
このとき、同時に3台がピットに入ったが、いちばん早くコースに戻ったのがLEON PYRAMID AMGだった。この素早いピット作業が功を奏し、周回遅れにならずに済んだばかりか、ライバルがドライバー交代を行うたび、順位が次第に上がっていく。その結果、全車ピットに入った時には、蒲生選手は4番手に浮上!
その後、発生したアクシデントにより、FCY(フルコースイエロー)が導入され、そのタイミングに恵まれず、いったんは3番手の車両と10秒以上の差をつけられていたものの、2回目に実施されたFCY直前に、その車両のペースが一気に鈍り出す。
この好機を蒲生選手は見逃さなかった。一気に差を詰め、71周目の1コーナーで抜き去って、ついに3番手に躍り出る。そして、そのままポジションを77周目のチェッカーまで守り抜き、LEON PYRAMID AMGは2年連続で開幕戦の表彰台に立つこととなった。
シリーズ第2戦はチームのホームコースである富士スピードウェイでGW真っ只中の5月3〜4日に開催される。誰もが初めて臨む450kmレースでも、チームの冴えた作戦と、熱いドライバーの走りを期待できそうだ。
黒澤治樹監督
「厳しい戦いのなか、みんな精いっぱいやってくれました。上出来だと思います。ポジション的にあの時点で入れないとオーバーラップされてしまうし、万が一セーフティカーが出たら勝負権がなくなるので、ミニマムで入れる作戦が、正解でしたね。全員が確実に作業してくれて、間に合ったので良かった。これからも厳しい戦いは覚悟の上ですが、今回のように戦い続けるしかありませんよね。今日は、これ以上ない結果でした!」
蒲生尚弥選手
「まさか予選の順位から、ここまで上がれるとは思っていませんでした。まずピット作業が早くて、なおかつ周回遅れになるか、ならないかの本当にギリギリのタイミングでしたので、本当にメカさんには感謝ですね。そのおかげでこの結果になっていますので、本当に素晴らしいピット作業だったと思います。僕としては淡々と、ミスをしないように、あまり無理をせず、いつもの自分の走りを心がけて走り切りました。今日の結果は本当にうれしいです」
篠原拓朗選手
「初戦から表彰台に立てて、本当にうれしいです。ピットもすごく早くて、すごくびっくりしました。ただ、僕は集団のなかに引っかかってしまっていて、もうちょっといい仕事ができたら良かったな、というのが反省点です。チームの皆さんが素早い判断と素早いピットワークで、いろんな作戦を組み立ててくれていたので、こうやって今、笑顔で終われているんだと思います。本当に良かったです」