またベルガーは自身もDTMの大ファンであり、もし可能なら現状の問題点を指摘し、解決に導く手助けができればうれしい、とも付け加えた。
「とても良いプラットフォームだと思う。それに長い歴史を持っていることも魅力だ。今季は24台から18台に参加台数が減少するとはいえ、将来的には繁栄が続くと思う。モータースポーツでは良い時と悪い時があるのは普通のことだからね」
「DTMマシンは見た目もアグレッシブだし、もちろん甥(ルーカス・アウアー)の戦いぶりも気にしている。ドイツF3との併催も良い組み合わせだ。メルセデス、アウディ、BMWの強力な3社が存在し、シリーズを存続させようとしているのもうれしいね」
現時点では要職就任への明言を避けた形のベルガーだが、こうした動きの背景には、ツーリングカーの新たな世界選手権擁立へ向けた体制構築の必要性があると考えられている。
現在、TC1規定で運用されているWTCC世界ツーリングカー選手権は、2019年までにその役目を終え、DTMやスーパーGTが採用するクラス1規定をベースとした世界選手権に移行すると噂されている。
そのクラス1規定を2014年から採用した日本のスーパーGTに対し、ドイツDTMは予定を延期し2019年の採択を目指している。また、この時期に前後して北米IMSAも、新たな選手権設立に合意している。
このクラス1規定のコンセプトを熟知するアウフレヒトが、FIAの新世界選手権設立に向けた動きの中心的役割を果たすことになるとみられている。

