更新日: 2022.07.07 12:59
元F1ドライバーのロベルト・メリ、首の痛みが続くボシュングの代役としてFIA F2に復帰
FIA F2に参戦するカンポス・レーシングは、4月23日に行われた第3戦イモラ以降、首の痛みにより今季3大会を欠場しているラルフ・ボシュングの休養を発表。7月8〜10日にオーストリアのレッドブルリンクで開催される第8戦シュピールベルクから完治までの間、ボシュングの代役として今季スーパーGT GT300クラスに参戦する元F1ドライバーのロベルト・メリを起用することを明らかにした。
ボシュングは第3戦イモラ終了後から首に痛みを抱いており、第4戦バルセロナ、第5戦モンテカルロ、そして第7戦シルバーストンの3大会では決勝出走を取りやめていた。
カンポス・レーシングのチーム代表であるエイドリアン・カンポスJr.は「残念ながら、ボシュングはイモラ以降、悪夢のようなシーズンを送っており、第8戦シュピールベルクへも出場することはできない。彼はできるだけ早く、そして100%の状態でカムバックを果たすべく努力を続けていくと信じている」
「そして、ラルフの代役を務めるロベルトを温かく迎え入れたい。すぐに適応できることを期待しているし、彼には『一緒にポジティブな週末を過ごそう』と話したよ」とコメント。
完治までの間、FIA F2から一旦離れることとなったボシュングは「この数ヵ月は本当に大変だった。イモラ以降、首の痛みが僕の日常生活と仕事を支配してしまい、このようにシーズンの途中でチームを離れるのはとても辛いことだ。ロベルトのオーストリアでの幸運を祈っているよ。彼に僕のマシンをドライブするチャンスを与えることができて幸せだ」と話した。
そして、ボシュングの代役として4年ぶりにFIA F2参戦を迎えるメリは「ラルフのマシンをドライブできることを嬉しく思っているよ。ラルフとスポンサー、そしてカンポス・レーシングが寄せてくれた信頼に応えるべく、いい結果を残せるよう頑張りたい。最後のFIA F2参戦は2018年のヤス・マリーナで表彰台に上がったレースだけど、その時もカンポス・レーシングからの参戦だったね。復帰戦の舞台レッドブルリンクは本当に好きなサーキットだから、カムバックを果たすには絶好の場所だと思う」と語っている。
2015年にマノー・マルシャからF1に参戦したメリは、2017年〜2018年にFIA F2に参戦。その後はLMP2カテゴリーやGT3レースでキャリアを重ね、2022年シーズンはスーパーGT第2戦からTeam LeMansに加入。片山義章とともにGT300クラスに参戦するTeam LeMans Audi R8 LMSのステアリングを握っている。