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スーパーGT ニュース

投稿日: 2022.08.20 20:00
更新日: 2022.08.25 11:18

PACIFIC CARGUY Racing 2022スーパーGT第4戦富士 レースレポート

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スーパーGT | PACIFIC CARGUY Racing 2022スーパーGT第4戦富士 レースレポート

PACIFIC hololive NAC Ferrari
2022 AUTOBACS SUPER GT Round4 FUJI GT 450km RACE REPORT

カテゴリー:GT300クラス
エントラント名:PACIFIC CARGUY Racing
マシン名:PACIFIC hololive NAC Ferrari
カーナンバー:9
タイヤ:ヨコハマタイヤ
ドライバー:木村武史、ケイ・コッツォリーノ、川端伸太朗
レースクイーン:Pacific Fairies
開催日:2022年8月6〜7日
会場:富士スピードウェイ(一周4.563km)
天候:8月6日 晴れ/ドライ 7日 曇り/ドライ
気温:8月6日 21~22度 7日 26度→27度
路面温度:8月6日 25~28度 7日 33~39度
参戦車両数:GT500/15台 GT300/26台 合計41台
#9 Best Lap:1’37.659
Q1 No Time/13台
Q2:Not started
決勝:26位→12位(1’38.940)

痛恨のドラブルに見舞われるも
決勝は怒涛の追い上げを見せ12位フィニッシュ!

事前情報

今回は通常より距離の長い100周(450km)レースということもあり、木村武史とケイ・コッツォリーノとのコンビに川端伸太朗を加えトリオでの参戦となった。今回のサクセスウエイトは第2戦以降24kgのままで、走行に大きな影響はないようだ。

 予選日6日の朝は濃霧だったが、公式練習の始まる9時までには視界も戻った。気温21度、路面温度25度、路面はところどころにウェットパッチが残るコンディションで、公式練習はスタートした。このセッションでは木村とケイが9周ずつを走りタイヤや車両をチェック。また今年初めてフェラーリをドライブする川端は車両に慣れるために18周を走った。ベストタイムは川端の1分37秒659で、これはクラス7番手となるものだった。しかしこのセッションの終盤、木村がドライブ中にエンジンがストップ。電気系のトラブルだった。

公式予選:Q1 Bグループ

2022.8.6
15:18~15:28
ドライバー:川端伸太朗
気温:21度
路面温度:28度
順位:未出走
Best Lap:No Time
Lap数:0Lap
走行距離:0km

■パーツの到着がセッションに間に合わず
 GT300クラスの予選は、シリーズランキングにより13台ずつのA、B組に分けられ、PACIFIC hololive NAC FerrariはB組に区分された。13台のうち上位8台に入れば、Q2への進出がなる。しかし朝の公式練習時のトラブルを解消するためのパーツが届かず。何とか到着したパーツを装着しエンジンが掛かったのは予選セッション中で、車両をコースインさせる時間は残念ながらなくノータイムとなった。

2022スーパーGT第4戦富士 PACIFIC hololive NAC Ferrari(木村武史/ケイ・コッツォリーノ/川端伸太朗)
2022スーパーGT第4戦富士 PACIFIC hololive NAC Ferrari(木村武史/ケイ・コッツォリーノ/川端伸太朗)

2022.5.29
14:11~16:45
第1スティント:木村武史
第2スティント:川端伸太朗
第3スティント:ケイ・コッツォリーノ
気温:26度
路面温度:31度
順位:12位
Best Lap:1’38.940
Lap数:90Lap
走行距離:410.670km

 8日の富士スピードウェイは曇天ながら晴れ間も見える天候。各車両がグリッドについたころから大粒の雨が落ちて来て、車両やコースを濡らしたが、グリッドウォーク中には止み、コースにはところどころウエットパッチが残るようなコースコンディションとなった。気温26度、路面温度31度とこの季節としては涼しい天候のもと、静岡県警の白バイとパトカーによるパレードラップが行われた。続いてフォーメーションラップとなったが、コースコンディションを確認するために1周多い2周をしたため、決勝レースは1周減算の99周になった。

 14時11分、シグナルがグリーンになりレースはスタートした。ステアリングを握る木村は、スタート直後のコカ・コーラコーナーで起きたアクシデントにも巻き込まれず、オープニングラップで順位を4つ上げた22番手に浮上。練習走行のベストタイムを1秒上回る1分40秒550をマークして7周目にはもうひとつ順位を上げた。木村は短めの11周でピットインし燃料を補給し川端にバトンタッチ。

 交代した川端はピット作業のために25番手に順位を落とすも、そこから追い上げを図った。このレースでは燃料補給を伴う2度のピット作業が義務付けられており、いつどのタイミングでピットインするかはチームの作戦による。したがってモニター上の順位がそのままの順位でない時間帯もある。そんななか、川端はモニター上の順位を16番手にまで上げて47周でピットイン。ここでアンカーのケイに交代した。

 20番手でコースに戻ったケイは、53周目にまず1台を抜き去り順位を上げた。その後もトラブルを抱えた車両が戦列を脱落するなか快調に走り、順位を上げていった。終盤の88周目には一時20秒以上離れていた車両に追いつきこれをかわし12番手に順位を上げ、90周でチェッカー。11位の車両ともわずか1.068秒差で、あと1〜2周あればもうひとつ順位を上げられたかもしれない。

 最後尾26番手からポジションを14上げた12位でゴールと、このレースで最も順位を上げることができた。さらにレース後には、トラブルからの最後尾スタートながら12位でゴールした車両を準備したことで、ベストメカニック賞となる『ZF賞』が授与された。残念ながら入賞は果たせなかったが、次の鈴鹿でもこの速さを発揮して今季2回目の入賞、そして表彰台を目指す。

 第5戦は8月27〜28日に鈴鹿サーキットにおいて450kmレースとして開催予定。木村は同日開催のヨーロピアン・ル・マン・シリーズ(ELMS)のバルセロナ戦に出場するため欠場となり、横溝直輝がエントリーする予定。

2022スーパーGT第4戦富士 PACIFIC hololive NAC Ferrari(木村武史/ケイ・コッツォリーノ/川端伸太朗)
2022スーパーGT第4戦富士 PACIFIC hololive NAC Ferrari(木村武史/ケイ・コッツォリーノ/川端伸太朗)

■コメント
エントラント代表 神野元樹

「12位という結果でしたが、レースペースは安定していただけに予選日のトラブルはとても残念でした。しかしポジティブ要素も沢山あり、チーム力としては堅実に成長していると感じています。次戦以降更なる上位を目指し、挑戦し続けて行きます。皆様の応援よろしくお願いいたします」

木村武史

「予選がマシントラブルで走れず、最後尾からのスタートとなりましたが、12位フィニッシュは『良くやった!』と思える反面、『もし予選走れてたら……』と残念に思う気持ちの方が強いです。それだけチーム力が付いてきて、戦える気持ちが強くなったと実感しました。次戦、鈴鹿大会はケイ選手と横溝選手のプロプロコンビで初の表彰台を目指して欲しいですね!」

ケイ・コッツォリーノ

「BOPの関係で今回はストレートスピードが伸びず苦しい戦いになりましたが、マシンのセットとタイヤチョイスのお陰で何とか追い上げることが出来ました。次回はフェラーリが得意とする鈴鹿サーキットです。しっかりとチーム力を発揮して良いレースをしたいと思います」

川端伸太朗

「今回は助っ人として参戦させてもらったのですが、木村さんとケイさんにたくさんの時間をいただいて公式練習で慣れることができたのが良かったと思います。乗り慣れないクルマでしたし、僕のスティントはヨコハマゴムとしてもチームとしても自分でも初めて履くタイヤだったのですが、それがちょっと外れたのかな? という難しいスティントでした。今後もこの経験を生かしていきたいと思います」

2022スーパーGT第4戦富士 木村武史/ケイ・コッツォリーノ/川端伸太朗(PACIFIC hololive NAC Ferrari)
2022スーパーGT第4戦富士 木村武史/ケイ・コッツォリーノ/川端伸太朗(PACIFIC hololive NAC Ferrari)


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