更新日: 2022.09.02 13:56
TGR TEAM WedsSport BANDOH 2022スーパーGT第5戦鈴鹿 レースレポート
朝から曇り空だった鈴鹿サーキットは、決勝が行われるあたりで雲が取れ、青空が見えてきた。気温が28度、路面温度は39度、湿度が50%の中、鈴鹿サーキット60周年特別デモラン『グループC〜夏の鈴鹿耐久決戦〜』が行われ、往年のグループCカー6台のデモランが行われた。午後1時から行われた20分間のウォームアップ走行では、満タンで車輌バランスの確認を行い、決勝を見据えたセッティングで9周周回し、タイムが1分51秒060と11番手であった。
450km、77周のレースは2回の給油義務があり、一人のドライバーが2/3以上の周回を行う事ができない。今年3度目の長丁場のレースとはいえ、チーム戦略がレースを左右する事となるだろう。スタートドライバーは国本選手。4番手からのスタートとなる。三重県警の白バイ、パトカー先導のパレードランからの2周のウオームラップからレースの火ぶたが切られた。先頭から大きな順位変動が起こらず、19号車はオープニングラップを4位のまま戻ってきた。後ろからは38号車が迫ってくる。5周目での順位は4位、前の16号車とは約2秒の差。19号車は後ろの38号車からの追撃を受け、後ろの間隔が狭まる中、13周目からの4位争いが激しくなり、15周目の1コーナーで外側から38号車に刺されると、一触即発の中、立ち上がりで38号車にパスされて5番手に後退する。
17周前後に1回目のピットに入るチームが多く出てくる中、17周目にトップの23号車がピットに入り、19号車は順位が一つあがる。26周目でトップから17秒差の4位のまま。27周目に3位走行の38号車がピットに入ったため、19号車は3位に。28周目に16号車がピットに入って2位に。28周目にピットに入り、ドライバー交代を含むフルサービスを行い、ピットアウト、暫定10位で復帰。29周目のアウトラップ中に3号車にパスされて暫定11位。だが、前の3号車に食らいついていく。
34周目に全車が1回目のピットインを終了した段階で、19号車の順位は8位。3号車との7位争いは激しさを増し、38周目には、6位の14号車に追いつき、三つ巴の6位争いへと化す。39周目のヘアピンでアウトからのクロスラインで3号車をパスし7位に上がった。さらに、前の14号車への追撃を開始し、40周目でパスして6位に上がった。
42周目に前方の23、8号車が2回目のピットに入り、19号車が4位に上がる。46周目で19号車は4位で前とののタイム差は20秒となり単独走行となるが、前の3台のタイム差をどんどんと縮めていく。
48周目に3位の17号車がピットインして3位に上がる。しかし、50周目に300クラスの車両がクラッシュし、即座にSCが入ってしまった。55周目にSCが解除され、直後に38号車がピットに入ったため2位にあがるが。次の周にピットに入り、暫定10位で復帰する。
61周目に38号車がピットに入り、19号車は9位に、前の37号車を追撃すると、66周目に37号車をパスして8位に上がる。19号車は残り10周となっても、前の16号車に追いつくべく爆走していく。途中FCYが出るもレースに影響も出ず、ファイナルラップで前方を走っていた100号車がクラッシュした為、順位が一つ上がり、19号車は7位でチェッカーを受けることとなりました。レースは、最後尾スタートの12号車が、50周目に入ったSCのタイミングで3位まで上がると、17号車とのトップ争いから残り3周でトップに出て、そのままチェッカー。2位は終盤ペースダウンしたものの、後続を押さえきった17号車が、3位はSCとピット戦略を巧みにつかった39号車となりました。
以下3-23-16-19-37-36-24-100-64-8-14-38
皆様の応援、誠にありがとうございました。SCにやられてしまいました。悔しいですが必ず横浜タイヤと共に勝ちに行きますので菅生期待してください。
決勝コメント
・坂東正敬監督
「悔しいの一言。順調にレースを運んでいたのに残念です。表彰台を逃したレースでした。自分が運を引き寄せられなかったです。しかしレース中のタイヤの進化は証明できたと思います。アンダーカットか? オーバーカットか? 4番手を走っていた時にもっとターゲットを明確に作戦遂行していれば良かったかな? と思っています。7位ですが追い上げて7位なので次の菅生戦の勝利を目指して切り替えていきたいと思っています。沢山の応援ありがとうございました」
・国本雄資選手
「50周目のSCで組み立てて物が終わってしまいました。非常に残念です。しかし車とタイヤのパフォーマンス共に高かったので良いペースでレースを戦えたのは次戦以降に期待できます。足りないものも見えてきたので、まずは次の菅生で結果を出します。沢山の応援ありがとうございました」
・阪口晴南選手
「非常に残念な7位でした。タイヤのパフォーマンス、車のパフォーマンス、苦手な鈴鹿でトップ争いができるペースだったので非常に悔しいです。今回のレースで自信がついた部分が沢山有ったので、今回は戦略面で何がダメだったのか分析して残り3戦、勝利に向かって頑張ります。沢山の応援ありがとございました」