Rd.5鈴鹿450kmRACE 決勝レポート(8月28日)

初となる78㎏のサクセスウエイトを積んで決勝へ
予選では7番手グリッドに食い込んだ#18だが
決勝では間の悪いSC導入で14位に終わる

■スタートドライバーは太田格之進選手

 事前の天気予報では一時雨との予想もありましたが、決勝の日曜日、午前中は薄曇りでしたがスタートする午後には晴れて気温が上昇。グリッドに着いた時点では気温28℃、路面温度39℃になっていました。ハードよりのタイヤ選択をしたチームが多いようですが、賭けに出たチームもありで、どちらが正解なのか…。

 TEAM UPGARAGEの#18は太田格之進選手がスタートドライバーに。予選で調子が良かったので、そのまま決勝でもプッシュを期待したいところです。レース前、今年は久しぶりに三重県警の白バイとパトカーによる交通安全啓発のためのパレードランを実施。この後さらにSC先導で1周します。

 #18はレース前のウォームアップランの時にリヤタイヤがパンクしヒヤッとする場面がありましたが、自力でピットに戻れたためタイヤ交換をしてグリッドに並ぶことができました。

 そして決勝レースがスタート。500クラスに続いて300クラスのスタート。1コーナーでもトラブルはなく徐々に連なる隊形ができていきます。#18は1周を終わって8位に後退。が、300クラスで72周する長丁場なので、序盤はタイヤを労わり無理をしないでラップを重ねていきます。

 ここまでは順調でしたが、20周目に突然右リヤタイヤにトラブルが出て急遽のピットイン。これでだいぶタイムを失ってしまい上位争いから脱落ですが、まだポイント圏内に。タイヤを交換し給油、小林崇志選手に交代してコースに復帰します。この時点で20位まで下がりますが、まだまだ暫定ポジション。

 その後、上位に位置するマシンが順次ピットイン。それにつれて見かけ上のポジションが上がり40周目ころには10位、44周目には4位になったところで今度はSC導入に! これで大きく戦略が狂ってしまいます。早めに2回目のピットインを済ませたマシンが後ろから迫りギャップがほとんどなくなってしまう事態に。第2スティントを引っ張る作戦を取っていたチームは、作戦が完全に裏目に出てしまいました。

 #18は53周終了時に2回目のピットインをして、再び太田選手に交代。給油、タイヤ交換の後にコースに戻りましたが、この時点で22位に。残り20周ほどでどこまで挽回できるか、太田選手のプッシュが始まります。結局オーバーテイクは5台、ピットインで順位が変わった3台含めて14位まで浮上してゴールしました。

 思うようにはいかないレースでしたが、年間のランキングでは点差が開いたわけではないので、まだ十分にチャンスがあります。つぎの菅生では、ポイントを持ち帰れるように万全の準備をして挑みます。

■チームコメント
【上城チーフエンジニア】

今回の結果、一番の要因はSCのタイミングですね。あれがなければポイント圏内には…。あとはタイヤです。第1スティントでレースのペースが速すぎたのか予定の周回数まで持ちませんでしたから。前の集団は2’01秒台で走っていましたが、それに付いていくのに、無理をしている意識はなかったと思いますがちょっと速すぎたかも。タイヤには負荷が大きかったようです。第2スティントでも同じ様子でした。

2022スーパーGT第5戦鈴鹿 UPGARAGE NSX GT3(小林崇志/太田格之進)
2022スーパーGT第5戦鈴鹿 UPGARAGE NSX GT3(小林崇志/太田格之進)

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