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投稿日: 2016.04.08 20:30

スーパーGT開幕戦プレビュー:高速化するGT300。今季は例年以上にアツい戦い勃発


スーパーGT | スーパーGT開幕戦プレビュー:高速化するGT300。今季は例年以上にアツい戦い勃発

 2016年のスーパーGTが明日開幕する。今年のスーパーGT300クラスには、メルセデスAMG GT3やBMW M6 GT3をはじめとする新型GT3車両が6車種登場。これら海外勢を新型プリウスをベースとしたTOYOTA PRIUS apr GTやマザーシャシー勢、スバルBRZといったJAF-GT勢が迎え撃つ形となる。今シーズンは昨年以上のハイスピードバトルが繰り広げられることとなりそうだ。

 オフシーズン中に岡山国際サーキットと鈴鹿サーキットで行われたテストでは、ランボルギーニ・ウラカンGT3勢がGT500クラスに迫るトップスピードを発揮。コーナリング性能も高く、マネパ ランボルギーニ GT3が岡山テストの2日目総合でトップタイム、富士テストの1日目総合では2番手タイムを獲得しており、仕上がりは順調なようだ。

 しかし、これらの結果は正式な性能調整(BoP)が決定する前のもの。開幕戦ではウラカンGT3に対し、GT3勢の中ではもっとも重い70kgのBoPが課されている。マネパ ランボルギーニの織戸は「(ウラカンGT3は)速いですが、レギュレーションで重くなってしまったので、それがどの程度響いてくるかですね。結構、車重が重いので、ウエイトは効いてきます。少し痛いですね」と厳しい表情をみせた。70kgというBoPが、マシンの加速やブレーキ性能にどこまで影響を及ぼすか注目だ。

 その織戸は「今年の岡山はマザーシャシーとプリウスが速いと思います。特にマザーシャシーは、どのGT3よりも速いと思います」と予想する。導入2年目を迎えたマザーシャシーはテストで見る限り、速さだけでなく信頼性も向上している様子が伺える。コーナリングマシンという特性を持つことから、テクニカルサーキットである岡山との相性も良いはずだ。

昨年の開幕戦岡山を制したTOYOTA PRIUS apr GT
昨年の開幕戦岡山を制したTOYOTA PRIUS apr GT

 また、昨年開幕戦を制したaprは、ZVW50型プリウスをベースとしたTOYOTA PRIUS apr GTを投入。岡山合同テストの初日は総合トップとなるタイムを記録しており、ドライバーの中山雄一も「プリウスの良さも残りつつも、今まで少し嫌だなと感じていた部分が改善されています」とマシンの手応えを語った。

「この3年間で蓄積したデータを活かして、ゼロから開発したマシンです。プリウス単体で言えば、確実にレベルアップしていると思いますね」

「ただ、プリウスも速くなりましたが、それ以上にGT3勢も速くなっている印象があります。ウラカンも速いですし、BMW(M6 GT3)も速い。アウディ(R8 LMS GT3)もダンロップタイヤにスイッチしているので、上位に来そうですね。フェラーリ(488 GT3)も、走りを見る限り速さがありそうです。レース本番では(上位に)来ると思います」


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