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スーパーGT ニュース

投稿日: 2022.09.09 13:41
更新日: 2022.10.12 18:49

PACIFIC CARGUY Racing 2022スーパーGT第5戦鈴鹿 レースレポート

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スーパーGT | PACIFIC CARGUY Racing 2022スーパーGT第5戦鈴鹿 レースレポート

PACIFIC hololive NAC Ferrari
2022 AUTOBACS SUPER GT Round5 SUZUKA GT 450km RACE REPORT

カテゴリー:GT300クラス
エントラント名:PACIFIC CARGUY Racing
マシン名:PACIFIC hololive NAC Ferrari
カーナンバー:9
タイヤ:ヨコハマタイヤ
ドライバー:ケイ・コッツォリーノ、横溝直輝
レースクイーン:Pacific Fairies
開催日:2022年8月27日〜28日
会場:鈴鹿サーキット(1周5.807km)
天候:8月27日 曇り(DRY)
気温:8月27日 29〜33℃
路面温度:8月27日 33〜42℃
参戦車両数:GT500/15台 GT300/26台 合計42台
Best Lap:1分57秒919
Q1(A Group):3位/14台
Q2:15位/16台
決勝:11位/27台 (2’00.934)

タイヤに苦しむも
不屈の精神で11位フィニッシュ‼

事前情報

 今回も通常より距離の長い450kmレースであるが、木村武史は同日開催のヨーロピアン・ル・マン・シリーズ(ELMS)バルセロナ戦に出場するため欠場となり、開幕戦に続き横溝直輝がエントリー。今回もサクセスウェイトは24kgのままで、走行に大きな影響はないようだ。

 予選日27日の朝は気温28℃ながら湿度が高く蒸し暑いコンディション。9時25分から公式練習が行われ、ここでケイが10周、横溝が13周を走行し、ベストタイムはケイが3周目にマークした1分59秒072で6番手につけた。しかしトップとは1秒050差とやや離されていた。またこのセッションでは横溝がニュータイヤでのアタックができず、予選ではニュータイヤでのぶっつけ本番になってしまった。

2022スーパーGT第5戦鈴鹿 PACIFIC hololive NAC Ferrari(ケイ・コッツォリーノ/横溝直輝)
2022スーパーGT第5戦鈴鹿 PACIFIC hololive NAC Ferrari(ケイ・コッツォリーノ/横溝直輝)

公式予選:Q1 Aグループ

2022.8.27
15:20〜15:30
ドライバー:ケイ・コッツォリーノ
気温:31℃
路面温度:38℃
順位:Aグループ3位
Best Lap:1分57秒919
Lap数:4Lap
走行距離:23.228km

■タイヤと路面温度のマッチングに苦労するも3位でQ2進出

 GT300クラスの予選は、シリーズランキングにより14台のA組、13台のB組に分けられ、PACIFIC hololive NAC Ferrariは台数の多いA組に区分された。14台のうち上位8台に入れば、Q2への進出となる。予選用に選んだソフトタイヤと路面温度のマッチングに苦労したが、何とか予選までにはセッティングも合わせ込めることができた。ケイが3周目にマークしたタイムは1分57秒919でその時点ではトップだったが、その後これを更新する車両が2台あり、3位でQ2進出を果たした。

2022スーパーGT第5戦鈴鹿 PACIFIC hololive NAC Ferrari(ケイ・コッツォリーノ/横溝直輝)
2022スーパーGT第5戦鈴鹿 PACIFIC hololive NAC Ferrari(ケイ・コッツォリーノ/横溝直輝)

公式予選:Q2

2022.8.27
16:13〜16:23
ドライバー:横溝直輝
気温:29℃
路面温度:38℃
順位:15位
Best Lap:1分58秒919
Lap数:4Lap
走行距離:23.228km

■ニュータイヤでのぶっつけ本番で15番グリッドが確定

 Q2はやや気温が下がった夕方の16時13分にスタート。横溝は2周でタイヤに熱を入れてからアタックを開始。3周目に1分58秒852で8番手につけたが、その後横溝のタイムを更新する車両が多く、結果的には15位となり、決勝のグリッドがここで確定した。

2022スーパーGT第5戦鈴鹿 PACIFIC hololive NAC Ferrari(ケイ・コッツォリーノ/横溝直輝)
2022スーパーGT第5戦鈴鹿 PACIFIC hololive NAC Ferrari(ケイ・コッツォリーノ/横溝直輝)

決勝

2022.8.28 14:37〜17:13
第1スティント:ケイ・コッツォリーノ
第2スティント:ケイ・コッツォリーノ
第3スティント:横溝直輝
気温:30℃
路面温度:40℃
順位:11位
Best Lap:2分00秒934
Lap数:71Lap
走行距離:412.297km

 大混雑するオープニングラップでポジションをひとつ上げたケイは、2周目に13番手、4周目に11番手、6周目にこの日のレースでのベストタイムをマークしながら追い上げ、8周目に10番手と入賞圏内に。さらに10周目には9番手へ順位を上げたが、タイヤは20周もたず14周でピットイン。硬めのタイヤに交換して21周でコースに戻った。

 ケイはそこから追い上げを見せ、他の車両が1回目のピットインをする間、27周目には6番手まで順位を大きく上げることができた。しかし硬めのタイヤはタイムは出ても耐久性が優れず、ケイは予定よりも15周ほど早めの32周でピットイン。ここで横溝に交代し燃料を補給しタイヤを交換。これで義務付けられた2回のピットインを済ませた。

 20番手でコースへ出た横溝だったが、燃費的にもタイヤ的にも厳しい状態。44周目の130RでGT300車両がクラッシュしセーフティカー(SC)が導入されたことで、多少の燃費は改善されたがまだギリギリの状態。リスタートとなると横溝は11番手まで順位を上げた。

 64周目に1台のGT300車両がコース脇に停止しFCY(フルコースイエロー)となったが、横溝は10番手を走行しておりコースにとどまった。ファイナルラップのバックストレートでガス欠状態となり、さらに順位をひとつ落として12番手でチェッカー。レース後、1台の車両にペナルティが課されて11位に繰り上がったが、惜しくも入賞はならなかった。

2022スーパーGT第5戦鈴鹿 PACIFIC hololive NAC Ferrari(ケイ・コッツォリーノ/横溝直輝)
2022スーパーGT第5戦鈴鹿 PACIFIC hololive NAC Ferrari(ケイ・コッツォリーノ/横溝直輝)

■コメント
エントラント代表 神野元樹

「あと一歩で入賞となる惜しいレースでした。厳しい条件下チーム一丸となってベストを尽くしましたが、あと一歩及ばず。今回の教訓を必ず次戦に生かし、今期もあと残り3戦、諦めず勝ちに行きたいと思います。鈴鹿戦も沢山の応援本当に有難う御座いました」

ケイ・コッツォリーノ

「予想以上にタイヤがもちませんでしたね。スタートで履いていたタイヤは20周も走らずブローし、次に履いた硬めのタイヤも速さはあるけれどもちませんでした。予定より15周以上も早く2回目のピットインをしたことで、横溝さんにはすごくストレスをかけるレースになってしまいました。でも次のレースに向け貴重なデータが取れましたし、次のSUGOでは得意なコースなのでいいレースができると思います」

横溝直輝

「予定よりかなり早い段階でピットインしたことで長いスティントになり、セーブする走りになってしまいました。思い描いていたシナリオがフタを開けたらいきなり変わったという。最後はポイントが取れるということで勝負に行きましたが、1/2周燃料が足りませんでした。でもそれが今日のベストな選択だったと思います。残念な結果でしたが、スポット参戦でSUPER GTの難しさを感じることができ、やりがいのある仕事でした。機会をいただいたチームに感謝しています」


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