
タイトル争いも佳境に入ってきたSUGOでの第6戦。高地ならではの空気の薄さと、バンピーな路面、そして非常に狭いランオフエリアとブラインドコーナー。ドライバーの勇気を試されるようなコースレイアウトでありながら、勇みすぎると一気にタイムを落としてしまう難しいコースSUGO。そんなSUGOの公式練習で好調ぶりを発揮したのは96号車K-tuneでした。占有走行で全体の2番手のタイムをマークするダンロップ勢の中でもあたま一つ抜けたタイム。そして、前戦鈴鹿ではSW(サクセスウェイト)に苦しんだ61号車SUBARU BRZも反撃の狼煙を上げる9番手に食い込みます。一方、BOPはきついもののSWも軽く期待されていた60号車LMcorsaは18番手と沈んでしまいます。現在ダンロップ勢ランキングトップの10号車ゲイナーは11番手。GT-RにさらにのしかかったBOPに悲鳴を上げます。
そんな中始まった公式予選。気温は26℃、湿度85%、路面温度31℃と想定よりやや低めでのスタート。A組には20号車SHADE RACING、61号車SUBARU BRZ、96号車K-tuneの3台が出走。61号車は89㎏のSWにも関わらず5番手でQ1を通過。さらに96号車の4番手でQ1を通過します。続くB組には10号車と11号車のゲイナー、60号車LMcorsaが出走。SWの上にBOPまで課せられた10号車が4番手で通過すると、60号車が公式練習のときとは全く別のマシンになったかのようなタイムをマーク!6番手でQ1を通過します。
そしてグリッドを決める運命のQ2。2周のウォームアップの後、アタックに入る各車。まずタイムを刻んできたのは60号車。「新しく開発したエアロのパフォーマンスを出し切れず、苦しい戦いが続いてきましたが、予選になったとたん非常に感度の高い動きになってタイムを詰められました」とQ2を担当した河野駿佑選手。そのタイムをさらに塗り替えたのは96号車の高木真一選手でした。「新田選手のいう通りに走ったらバシッとタイムがでました」と自身の走りを振り返ります。そしてそんな高木選手のタイムに僅か0.3秒差まで詰めてきたのが61号車の山内英輝選手でした。シフトアップができないトラブルに見舞われるも、2番手に食い込むタイムをマーク!! 96号車が予選後のSW違反で予選タイムを抹消されてしまい、山内選手はSUGOでの4戦連続ポールポジションを獲得しました。
<GT300クラス正式結果>
P.P. #61 SUBARU BRZ R&D SPORT DUNLOP
2位 #60 Syntium LMcorsa GR Supra GT DUNLOP
3位 #87 Bamboo Airways ランボルギーニ GT3 YH
4位 #88 Weibo Primez ランボルギーニ GT3 YH
5位 #65 LEON PYRAMID AMG BS
6位 #25 HOPPY Schatz GR Supra YH
13位 #10 TANAX GAINER GT-R DUNLOP
19 位 #11 GAINER TANAX GT-R DUNLOP
24位 #20 シェイドレーシング GR86 GT DUNLOP
#96 K-tunes RC F GT3 DUNLOP
GT300クラス リザルトはこちら
https://mos.dunlop.co.jp/motorsports/supergt/38284
GT300クラス/P.P. #61 SUBARU BRZ R&D SPORT

・山内英輝選手 コメント
「SWの重さから鈴鹿では非常に厳しい戦いになってしまいましたが、このSUGOに向けてチームがマシンの重量配分から見直してくれてBRZらしい旋回力を取り戻せました。ダンロップタイヤさんも重量増に合わせたコンパウンドを用意してくれたので、十分戦えるマシンに仕上がりました。ただ、僕が担当したQ2でシフトが上がらないトラブルが発生してしまい、満足のいくタイムではなかったですね。とにかくこのSUGOが一番大事なレースだと思っています。ここで大きなポイントをとれるように頑張っていきたいと思います」
ダンロップタイヤ開発責任者/安田恵直
「GT500の占有までは正直不安しかありませんでしたが、占有走行になってダウンフォースが出てくれたおかげでしっかりとタイヤのパフォーマンスを発揮してくれ、タイムも出たので良かったですね。Q1は非常に良かったんですが、Q2は厳しい結果になってしまいました。タイヤはしっかりウォームアップできていたので原因を見つけなくてはいけないと思います。フリー走行では12秒~13秒台で走っていたので、占有走行を走っていないと、急にタイムが上がってしまい厳しい予選になってしまったこともあると思います。もちろん、今回用意したタイヤも予選だけのピークに振った配合で上位にいったわけではないので、しっかり勝負できると思っています。しっかりとサポートして表彰台を狙えるよう僕らも頑張っていきたいと思います」
GT300ではみんな重いのよく頑張ってくれたことに感謝ですね。特に60号車はフロントタイヤをしっかり使えるようなセットを見つけてくれたので、タイヤの性能をしっかり引き出してくれたのは良かったですね。61号車はトラブルを抱えながらもこのタイムを出してくれたのは非常に驚きでした。明日はクリーンな空気を得てスタートできるのでしっかりとミスなく戦ってもらいたいです。僕らもしっかりチームをサポートしていきたいと思います。
メディア情報
決勝は明日、9月18日(日) 12:10からウォームアップ走行開始。14:00から300㎞のレースが幕を開けます。
SUBARU公式チャンネル、もしくは衛星放送J-SPORTSチャンネルでご視聴可能です。ダンロップタイヤを装着して走る選手たちへの応援をぜひお願いします。
・ダンロップモータースポーツ Facebook:https://www.facebook.com/TEAMDIREZZA
・ダンロップモータースポーツ SUPER GTページ:https://mos.dunlop.co.jp/super-gt
・SUBARU LIVE配信:https://www.subaru-msm.com/2022/live/
・Red Bull TV:https://www.redbull.com/jp-ja/discover