muta Racing INGING 2022スーパーGT第6戦SUGO 予選レポート
SUPER GT
第6戦
SUGO GT 300km RACE
スポーツランドSUGO
予選:9月17日
天候:晴れ〜曇り
コース状況:ドライ
予選:13位
2022年SUPER GTシリーズ第6戦は初秋のスポーツランドSUGOにおいて300kmレースとして開催。公式予選が9月17日に行われた。前回の鈴鹿で8位に入賞したことで、今回のサクセスウェイトは9kg増の14kgだが、大きな影響はなさそうで、今季3回目の入賞を目指してのレースとなる。
東北地方随一のサーキットであるスポーツランドSUGOには、朝早くからGTレースを楽しもうと大勢のファンが詰めかけた。朝のうちは秋晴れで、気温は25℃ながらやや強い風が心地よい。9時25分から公式練習がスタートし、まずは堤優威がコースイン。6周目にベストタイムとなる1分19秒029をマークしてトップとは0秒787差の7番手につけた。セッティングとタイヤ、そして車両の動きを確認後に加藤寛規に交代した。セッション途中からは雲が増え、後半には黒い雲が空を覆ったが、雨が落ちることはなかった。また公式練習の後はFCYテストを行った。
公式予選Q1は曇りで気温26℃、路面温度31℃というコンディションの14時30分に始まった。27台がエントリーしたGT300クラスは、第5戦終了時点のチームランキングにより14台のA組と13台のB組に分けられたが、muta Racing GR86 GTは台数の少ないB組に区分。この中でトップ8に入りQ2進出を目指すことになった。Q1を担当したのは堤で、3周をかけタイヤを温めると4周目に1分18秒356で2番手に。次の周回中に3番手に順位を落としたが、その周回で1分18秒024へタイムアップして再び2番手へ順位を上げてチェッカー。Q2への進出を果たした。
Q2は気温と路面温度がやや下がった15時23分から10分間で行われた。このセッションでは加藤が3周かけてタイヤを温め4周目に1分18秒621をマークし13番手につけた。加藤はなおもタイムアップを狙ってアタックを続けたがタイムは伸びず、最終的には14位となった。
しかし予選後の再車検でトップタイムだった車両が失格となり、決勝のグリッドはひとつ繰り上がって13番となった。
明日の決勝は14時にスタートする予定。
加藤寛規
「ハードタイヤのニューを初めて履いて(予選に)行ったのですが、散らかったわりにはタイムがそんなに悪くなかったので、もったいなかったなと感じました。こんなタイムが出るのであれば、僕がQ1に行っておけばグリッドは前に行けたのかなと。まぁ結果論ではあるのですが。タイムはどんどん上がって来ているし、クルマの習熟とタイヤの癖が大分理解できてきたので、そろそろまとめて良いタイムを出したいです。ベストタイムを出した翌周もアタックを続けたのですが、欲を出していろんなところでミスをしてしまいました。ここは魔物がいると言われているので、決勝ではお友達にならないように頑張ります」
堤優威
「朝の公式練習はハードタイヤからスタートして、セットアップしなくても良いタイムが出ました。なので予選Q1は通るのが当たり前な中で、思ったより良いタイムが出て加藤さんにバトンをつなげられたのは良かったのかなと思います。今回はサクセスウェイトが少ないので上位に行くのは当たり前なのですが、今年はJAF GTの中でもトップタイムを出せています。僕自身とクルマのパフォーマンスはしっかり出せていますし、加藤さんも頑張ってくれると思っています。公式練習でのロングランのタイムも良かったので、追い上げていけると思います」
渡邊信太郎チーフエンジニア
「午前中のタイムで判断してQ1を優威でいくことにしました。今回走り出しからとても調子が良く、特に優威はトータルベストで走ったりしていますから。クルマは途中で少しだけ触ったんですけど、結局ほぼ持ち込んだままの状態です。今回は比較的硬いタイヤを選んでいるので、そこのアベレージで何とかならないかなと思っています。ただSUGOは鈴鹿以上に抜けないコースですが、何かが起きてそれに巻き込まれないようなレースをして、最後まで走りきれるよう頑張りたいと思います」