スバル/STI 2022スーパーGT第6戦SUGO 決勝レポート
SUPER GT 第6戦 スポーツランドSUGO
予選順位:1番手
決勝順位:8位
Team Ranking:4位
Driver Ranking:4位
RACE REPORT
2022.09.18 – SUPER GT 第6戦 スポーツランドSUGO・決勝
SUBARU BRZ GT300 雨に翻弄され8位フィニッシュ
9月18日(日)に、スポーツランドSUGOでSUPER GTシリーズ第6戦「SUGO GT 300Km Race」の決勝レースが行なわれました。SUBARU BRZ GT300はポールポジションからのスタートです。しかしながら台風14号の影響もあり、雨でレースの行方が左右される展開となり8位フィニッシュとなりました。
不安定な天候ながら、スポーツランドSUGOには延べ2万5300人の観衆が集まりました。BRZ GT300は前日の予選でポールポジションを獲得し、SUGOサーキットとの相性の良さを証明しました。またグランドスタンドにはたくさんのSUBARU応援団が詰めかけ、懸命に旗をふる応援がありました。
スタートは井口卓人が担当し、2周のフォーメーションラップ後に300km、84周のレースがスタートしました。井口は綺麗にホールショットを決めますが、後続マシンのコースアウトがありオープニングラップからセーフティカーが入るという、波乱を予感させる展開で始まりました。
3周目にリスタートとなり、井口は後続の引き離しに掛かります。リスタート直後は2番手に0.767秒の差をつけ、その翌周には1.7秒にまで差を広げます。その後もシナリオ通りに差を広げることができ10周を終えたときには4.7秒まで広げ独走体制を作りました。
しかし13周目あたりで天候が崩れ雨が降り出します。トップを独走するBRZ GT300はスリックタイヤのままかレインタイヤへの交換かの判断に迫られ、早めにレインタイヤへの交換を選択します。他チームもスリックで粘るチームと早めにレインを選択するチームに分かれ順位は混乱します。
井口は10番手でコースに復帰し雨の中スリックを履くマシンを追走します。すぐに順位も5位まで挽回しましたが、雨は弱まり逆にタイムを落としてしまいます。チームは早めのドライバー交代を選択し、29周を終えた時点で山内英輝と交代します。
山内は17位まで順位を下げましたが、ドライバー交代をしていないチームも混在し、またスリックで粘るチームもあり順位は混沌とします。その後ドライ路面に変化したためBRZ GT300は再びピットインし、スリックに交換して上位を追走 します。
レインを履くマシンもいるため、みるみる順位を挽回していきますが、50周をこなしたあたりからコンディションがドライで安定し、先行するマシンの追い抜きが厳しくなりました。結果は8位でチェッカーとなりました。
●井口卓人
「前半のドライはすごく調子良かったのですが、雨用はもう少しハード目を選択していたら違った結果になったと思うのですが、状況判断は難しかったです。ただポイントは取れたし、3回ピットに入った中ではトップだったし、悔しさはありますがチームの判断は良かったのだと思います」
●山内英輝
「難しいレースでした。いま起きている状況の中ではベストだったと思います。あの雨の中をスリックで走れるGT3の優位があったかもしれません。この残念な気持ちをぶつける先がないし、歯痒いですね。これで追い込まれてしまいましたが残り2戦の連勝を目指して頑張ります」
●小澤正弘総監督
「難しい展開でした。先頭を走っている故に井口に『スリックで我慢』という選択はできないと思います。雨はあまり得意ではないですし荒れたコンディションの中では、そう大きく間違ってはいなかったと思います。シリーズを見据えますと、去年のオートポリスは75kg乗せて3位に入れたので、今回はそれよりは軽くなるので残り2戦ともトップを取るつもりでいきます」
次戦のSUPER GTは大分県日田市にあるオートポリスで2週間後の10月1日(土)、2日(日)に「SUPER GT第7戦 FAV HOTEL AUTOPOLIS GT 300km RACE」が開催されます。2年連続のシリーズチャンピオンは厳しい状況に追い込まれましたが、全力で競いますので引き続き応援をお願いします。