「イタリアと日本ではここ数年来、地震に見舞われ多くの犠牲者が出てしまいました。2011年の東日本大震災ではイタリアの皆さんからたいへん多くの善意をいただきました。今回は、日本の皆さんからのお返しとしての気持ちを届けることができました」と語ったのは服部事務局長。
「街の状況を見ると、復興するまでにはかなりの時間が必要であると実感します。お互いに思いを寄せながら、日本とイタリアの復興のために少しでも継続して協力していきたいと思います」
また、無事にトラック贈呈の報を受け取ったクインタレッリは「ようやくピロッツィ市長の要望に叶う4WDピックアップトラックを寄贈でき、とてもうれしいです。これは、日本の数多くの企業と皆さんの真摯な思いやりがあって実現しました。携わったすべての方々に心の底からお礼申し上げます」と語った。
「昨年8月24日にアマトリーチェで大地震があったニュースをいまも鮮明に覚えています。そしてその日、多くの日本人から、慰めやサポートのメッセージをいただきました。イタリアの皆さんが東北を支援したように『今度は我々がイタリアをサポートしたい』とほとんどの人が私に声をかけてくださいました。さっそく、最初のステップとしてアンドレア・カルダレッリ選手とスーパーGTの全選手とともに鈴鹿で、ビデオメッセージを収録しました」
「この日をきっかけにたくさんのイベントが行われ、アマトリーチェのために4WD車をプレゼントするだけの募金が集まったことをとても喜んでいます。そして、このクルマが日本からの支援の象徴になると確信しています。改めて皆さんからの支援に感謝します」
アマトリーチェには、ちばてつやさんが描いた直筆の『あしたのジョー』のイラストも展示されているなど、日本からの支援も数多い。日本側は贈呈式の後、アマトリーチェの名物、アマトリチャーナソースのパスタを振る舞われた。


