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投稿日: 2022.10.02 00:32

LMcorsa 2022スーパーGT第7戦オートポリス 予選レポート


スーパーGT | LMcorsa 2022スーパーGT第7戦オートポリス 予選レポート

S-GT2022 rd7 AUTOPOLIS QF
LMcorsa REPORT
♯60 Syntium LMcorsa GR Supra GT

予想以上の好天で路面温度が上がったこともあり
公式練習からマシンパフォーマンスを発揮できず
予選Q1で11位となり、明日の決勝レースは22番手から上位を狙う

 年間8戦のシリーズで競われている2022年のAUTOBACS SUPER GT。4月の開幕戦から約6ヶ月間で6戦が行なわれ、残すところ2戦となった。均等化すると1ヶ月に1戦だが、8月末の第5戦鈴鹿サーキットから第6戦スポーツランドSUGO、第7戦オートポリスまでは5週間で3大会を実施するハードスケジュール。チームはレースが終わるとすぐに次戦の準備に入り、マシンのメンテナンスや持ち込みのセットアップなど多くの作業を短期間でこなすことになった。

 わずかな準備期間の中で行なわれることになったのが、2022年シーズンの最終盤となるSUPER GT第7戦「FAV HOTEL AUTOPOLIS GT 300km RACE」。10月1日(土)に公式練習と予選、2日(日)に決勝レースが行なわれる。

 LMcorsaは、マシンをGR Supra GTにスイッチして2年目のシーズンとなる。昨シーズンは年間2勝を挙げて新型マシンながらもポイントを積み重ねたが、今季は第4戦富士スピードウェイでの4位が最上位で、第6戦を終了した時点で11ポイントと思ったようなレース運びができていない。それでもコーナリングを得意とするGR Supra GTは今戦の舞台となるオートポリスとの相性は悪くなく、是が非でも上位でのフィニッシュを掴み取りたいところだ。

 予選日となった1日は朝から好天で、焼けるほどの日が差し込んでいた。そのためオートポリスは標高800mの高地にあるが公式練習がスタートした9時過ぎには20℃を超えていた。SUPER GTの走り始めとなる公式練習は、9時20分から11時15分までの1時間45分にわたって実施される。まずSyntium LMcorsa GR Supra GTには第1ドライバーの吉本大樹選手が乗り込み、マシンの状態を確認する。

 同時に持ち込まれたタイヤのチェックも行なうが、マシンバランスには調整の余地があり3~5周ごとにピットに戻りセットアップを変更する。計測10周目には1分46秒117のベストタイムをマークするが、トップタイムから1秒以上離されていて納得できる状況ではなかった。公式練習のスタートから約1時間が経過したところで、ドライバーを吉本選手から河野駿佑選手にチェンジ。河野選手は決勝レースを想定したセットアップで周回を重ねていく。残り40分ほどで22周を走行し、公式練習では結果的に2人の選手が41周の周回を重ねた。ベストタイムは10周目の吉本選手のタイムで、GT300クラスの27台中18位となった。

 公式練習のあとには20分間のFCYテストと同じく20分間のサーキットサファリが設けられていて、Syntium LMcorsa GR Supra GTには河野選手が乗り込み公式練習の後半からの流れで決勝レースを想定したチェックを行なった。

<気象データ>
気温:25度、路面温度:40度(予選Q1時)

予選

 SUPER GTファンが乗車した観光バスがGTマシンとともにコースを走行するサーキットサファリは12時過ぎに終了し、その後はピットウォーク、併催カテゴリーの決勝レースを挟んで予選Q1が15時から開始された。

 今戦もGT300クラスの予選は、27台を2組にわけて予選Q1を競うことになった。LMcorsaが振り分けられたA組は14台が出走し、上位8台が予選Q2へ進出することになる。朝から強い日差しが照り付けたオートポリスは快晴が続き、予選が始まることには10月ながら気温が25℃となった。

 予選Q1を担当したのは河野選手で、15時のコースオープンとともに走行を開始する。アウトラップに加えて2周をウォームアップに充てると3周目にアタックをスタート。アップダウンやテクニカルなコーナーが続くオートポリスを河野選手はミスなくまとめて1分45秒156をマーク。翌周もセクター2までアタックを続けるが、タイヤのグリップがピークを超えていたため計測せずにピットに戻った。ライバル勢は1分43秒台、44秒台の争いで、残念ながら11番手で予選Q2への進出を逃した。第2戦から5戦続けて予選Q1を突破していたので、開幕戦以来の予選Q1敗退となった。

 明日の決勝レースは22番手からのスタートとなるが、オートポリスは荒れた展開が多くフィニッシュまでなにが起こるか分からない。チーム力を活かして少しでも上位を目指したい。

■コメント
飯田章監督

「公式練習から苦戦してしまい、色々と調整を施したのですが結果的には上手くいきませんでした。ここ数戦の予選ではコンディションにマッチして状況が一転していたのですが、今回は公式練習からパフォーマンスアップできず予選Q1で敗退となってしまいました。決勝レースに向けてはスピードが欲しいのですが、現状では簡単ではありません。ただオートポリスの決勝レースは荒れることがあるので、チーム力を発揮して少しでもポジションを上げたいです」

吉本大樹選手

「公式練習の走り始めはバランス的に曲がりづらい状況で、セットアップを調整するとともにタイヤのチェックも行ないました。タイヤはグリップが足りず色々と試行錯誤し、公式練習からサーキットサファリまでに状況が好転するように作業を続けました。ただマシンの状況は変わらず、予選Q1を残念ながら突破できませんでした。明日は想像を裏切るようなパフォーマンスを発揮してくれることを期待し、粘ってポイントを取りに行きたいです」

河野駿佑選手

「公式練習では決勝レースを想定したテストを担当しました。タイヤのグリップ感が薄かったことと、摩耗も想像より早かったため調整できる範囲で対応しました。マシンのバランスは、公式練習後のFCYテスト、サーキットサファリと走ったことで最初よりは乗りやすくなりました。予選に向けては少しでもタイムアップできるようなセットアップに変更して挑みましたが、ミスなく走ってA組の11位でした。オートポリスでは上位を狙っていたので残念な結果ですが、諦めず決勝レースを戦い抜きます」


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