更新日: 2022.10.02 01:34
muta Racing INGING 2022スーパーGT第7戦オートポリス 予選レポート
SUPER GT 第7戦
FAV HOTEL AUTOPOLIS GT 300km RACE
オートポリス
予選:10月1日
天候:晴れ
コース状況:ドライ
予選:3番手
2022年スーパーGTシリーズ第7戦は阿蘇外輪山のオートポリスにおいて300kmレースとして開催され、10月1日に公式予選が行われた。前回のSUGOでGR86 GT初の優勝を飾ったことで、前戦までであれば74kgのサクセスウエイトを搭載しなければならなかったが、最終戦の前戦であるオートポリスではサクセスウエイトが半分となるため、サクセスウエイトは37kgと重量で苦しむことは少なそうだった。
大分県日田市上津江にある九州唯一の国際格式レーシングコースであるオートポリス。阿蘇外輪山に位置するため、濃霧や強風など天候に左右されることが多いが、今回は搬入日から好天に恵まれた。予選日も朝から晴天となり、早朝にはGTレースを楽しみにしていた大勢のファンがサーキットゲート前に長蛇の列を作った。
気温21度の9時20分から始まった公式練習は、加藤寛規が前戦でドライビングモラルハザードの累積ペナルティにより後半の1時間を走行することができないということで、まず最初の30分で車両の動きとタイヤを確認し、堤優威に交代。堤のベストタイムはトップから0秒487差の1分44秒896で4番手につけた。このセッションはトップタイムから1秒の間に12台の車両がひしめく激戦となり、公式予選もワンミスが命取りになると予想された。公式練習後にはFCY(フルコースイエロー)テスト、サーキットサファリが実施された。
公式予選Q1は晴れで気温25度、路面温度40度というコンディションの15時に始まった。27台がエントリーしたGT300クラスは、第6戦終了時点のチームランキングにより14台のA組と13台のB組に分けられ、muta Racing GR86 GTは台数の多いA組に区分。このなかでトップ8に入りQ2進出を目指すことになった。Q1は今季7戦目にして加藤が初めて担当。計測4周目に1分44秒728で6番手につけたが、その後このタイムを上回る車両があり8番手となりセッションは終了。ギリギリながら見事にQ1を突破した。
Q2は堤がコースイン。3周目に1分43秒442で3番手につけ、続く4周目に1分43秒196へタイムアップしたが順位は変わらず。それでも2列目という好位置からのスタートでチームとして初の連勝を目指すべく全員が持てる力を全て発揮し戦いたい。明日の決勝は13時30分にスタートする予定。
加藤寛規
「朝の公式練習で2種類のタイヤを履いたのですが、僕の履いたタイヤが良くなかったので、Q1では違う方のタイヤを選びました。するとまるっきりフィーリングが違って、午前中には想像もできなかった2秒以上も速いタイムで走ることができました。そのフィーリングはとても良かったので自信を持って攻めることができましたし、何より堤選手につなげられたのが良かったです。レースペースはとても良いと思うので、連勝を目指して頑張ります」
堤優威
「人生2回目のQ2だったのでポールを狙ったんですが、タイヤ選択のときの内圧がいつもと違う感じのもので加藤さんが(Q1に)行ったので、(Q2は)内圧を若干違う方に振ったことで3番手。それが逆であればポールは無理だったかもしれないけれど、2番手には行けたのかなと思うとちょっと悔しいです。それでも今年のベストリザルトですし、公式練習でもロングランは速かったのでチャンスあると思うので連勝を狙いたいと思います。頑張ります」
渡邊信太郎チーフエンジニア
「どこかでトライしないとずっと優威でQ1を走ることになるので、前のレースが終わった時点で加藤選手でQ1を行くことにしました。ペナルティで午前中に30分しか走れなかったので少し不安要素はありましたが、クルマにも慣れてきましたし、監督の強い要望もありました。クルマの調子も良いしユーズドタイヤでのロングランのタイムがすごく良いし、ちゃんとしたペースでラップしていれば(タイヤがタイヤかすを拾う)ピックアップも付きにくいタイヤを選んでいます」