TGR TEAM WedsSport BANDOH レースレポート

 素晴らしい秋晴れの中、開催される第7戦オートポリス。標高が高いオートポリスとは言え、決勝直後の気温は26度、そして路面温度は46度と10月とは思えないコンディションとなった。午後には、航空自衛隊のF15戦闘機によるウェルカムフライトが行われ、レースに華を添えた。

 決勝スタート前に行われたウオームアップ走行では決勝に向けての最後のチェックを行った。スタートドライバーは国本選手。航空自衛隊吹奏楽部隊による国家斉唱の後、大分県警の交通機動隊が先頭のパレードランが一周、そして一周のフォーメーションラップを経て、レースの火ぶたが切られた。

 3番手からスタートの19号車は、1コーナーで前の100号車に肉薄するが、前との間隔を少し開け、3位を守るべく走行していく。オープニングラップは大きな混乱も無く進んでいく。19号車は3位のままコントロールラインまで戻ってきた。

 序盤はトップ2台のペースが上がり、3位の19号車との差が少しずつ広がっていくが、後ろの17号車との差もつかず離れずで周回していく。

 8周目あたりで300クラスに追いつき、300クラスをパスする難しい状況の中、後ろの17号車に責め立てられるものの、巧みに押さえていく国本選手。300クラスを全台パスした10周目も3位を死守して、少しずつ17号車との差を広げていく。16周目で19号車は3位。1位との差は約13秒、4位の17号車との差は約1秒。

 17周の1コーナーで300クラスがコースアウト、グラベルに捕まったため、FCYが入る。18周目にFCYが解除された時にドライバーへの無線伝達が遅れ、解除直後に17号車にパスされ順位を一つ落としてしまった。
レースは1/3を越え、ミニマムでピットに入る車両が出てくる中、暫定2位の19号車が26周でピットイン。フルサービス、阪口選手へ交代して、暫定8位でコースに復帰する。

 レース後半となり、順位争いは激しさを増し、19号車は31周目に後続の8号車に背後につかれ、暫定8位争いが勃発するが、32周目のメインストレートから1コーナーにかけての8号車のオーバーテイクを押さえきり、前の12号車を追い掛ける。34周目に12号車の背後につくと、300クラスをオーバーテイクしながら必死に食らいついていく。40周目に暫定トップの39号車がピットに入り、19号車は暫定7位に、最後までピットには入らなかった37号車が42周目に入り、全車がピットにはいり、19号車は6位となる。

 44周目に入り、前の12号車との差が約2秒の6位となったが、12号車との差を縮めていく。52周目に300クラスの車両がコースアウトし、2度目のFCYが出て54周目に解除となった。19号車の順位は6位のまま。前との12号車との差は約2秒。

 残り10周となり、阪口選手は4位争いをしている14、12号車に追いつくべく爆走していく。2台の背後に入った残り3周で4位争いしていた12号車が14号車とのバトルの際にコースアウトし、19号車は順位を一つ上げることが出来た。そのまま、前の14号車に襲いかかるも、抜けない状況のまま19号車は5位でチェッカーを受けることとなりました。

 レースは、トップの24号車がスタートから逃げに入り、2位以下を引き離しにかかるが、ピット戦略にて早めに入っていた17号車が28周目にピットに入った24号車をパスして事実上トップに躍り出ると2位以下を引き離し、1度も順位を譲らずチェッカー。

 2位は20周以上24号車の追撃を押さえきった100号車が、3位は24号車となりました。

 以下、14-19-12-3-36-37-39-8-16-64-23-38となります。難しいレースを制す事は出来ませんでした。最終戦は優勝しか見てません。優勝のみを目指して爆走していきます。皆様の応援、誠にありがとうございました。

2022スーパーGT第7戦オートポリス WedsSport ADVAN GR Supra(国本雄資/阪口晴南)
2022スーパーGT第7戦オートポリス WedsSport ADVAN GR Supra(国本雄資/阪口晴南)

決勝コメント

・坂東正敬監督
「すべてはPITのタイミングでした。コース上ではリスタートの17号車以外は抜かされてません。12号車は抜きました。自分がPIT INを26周に決めた時点で勝負は決まってしまいました。すいません。またドライバーへの伝達ミスもあり、悔やまれる部分が多々ありましたがレースペースはTOPと変わらず走れたのは大きな収穫ですし、本来であれば菅生も同じペースで走れたと思います。なので前回の1ポイントのみの獲得もシリーズを考えると痛かったです。ハーフウェイトで5位は大きな収穫です。勝利へ近づいてるとチーム全員で思っています。最後の答え合わせのレース茂木は死ぬ気で勝ちに行きます。沢山の応援ありがとうございました。最終戦シリーズチャンピオンの可能性はないですがGR SUPRA TOPは狙います」

・国本雄資選手
「スタートから2つ順位を落としてのゴールでしたが、安定した高いパフォーマンスで走ることが出来ました。週末通してチームと共にしっかりと戦うことが出来ましたし進化を感じた1戦でした。最終戦の茂木は去年も2回表彰台に乗っている得意なサーキットなので、優勝を狙いにいきます」

・阪口晴南選手
「自分が担当したセカンドスティントは2周目にタイヤをロックさせてしまいフラットスポットをつくってしまいました。かなりバイブレーションが多く厳しかったですが車とタイヤのパフォーマンスは高く安定することができました。タイヤ的にも厳しいサーキットでしたが最後までプッシュすることができました。レースペースは改善できているので戦略等の精度を高めて最終戦得意な茂木で勝って締めくくれるようチーム一丸となって戦いたいと思います」

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