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投稿日: 2022.11.05 23:48

muta Racing INGING 2022スーパーGT第8戦もてぎ 予選レポート


スーパーGT | muta Racing INGING 2022スーパーGT第8戦もてぎ 予選レポート

SUPER GT
第8戦(最終戦)
MOTEGI GT 300km RACE GRAND FINAL

モビリティリゾートもてぎ
予選:11月5日
天候:晴れ
コース状況:ドライ

予選:11番手

  2022年SUPER GTシリーズ第8戦(最終戦)は秋深まるモビリティリゾートもてぎにおいて300kmレースとして開催。11月5日に公式予選が行われた。最終戦は、これまでの7戦全戦に出走した車両のサクセスウェイトがすべてなくなり、マシン本来が持つ性能でガチンコの勝負が行われる。だが、FIA GT3車両の方がもてぎのコースに合っており、JAF GT車両としては苦戦が予想された。

 茨城県との県境に近い栃木県茂木町のモビリティリゾートもてぎの周辺里山は、木々の葉が赤や黄色に色づき秋が深まりつつある。搬入日の4日は天候も良かったが、14時を過ぎて日が傾き始めると次第に気温は下がった。予選日の朝も気温は10℃を切り寒い一日のスタートとなった。また雲も多く朝の公式練習はようやく気温が10℃を上回った9時35分に始まった。

 持ち込みのセッティングで走り始めたものの、加藤寛規、堤優威の両ドライバーともフィーリングが良くなく、またオートポリス戦後にもてぎで行われたタイヤテストで選択したタイヤのマッチングがいまひとつで、ベストタイムはトップタイムから1秒280差の11番手にとどまった。この後FCY(フルコースイエロー)のテストも行われたが、その終了後にセッティングやスプリングを大幅に変更することにした。

 公式予選Q1は晴れ/ドライ、気温16℃、路面温度27℃というコンディションの14時20分に始まった。27台がエントリーしたGT300クラスは、第7戦終了時点のチームランキングにより14台のA組と13台のB組に分けられたが、muta Racing GR86 GTはB組に区分。この中でトップ8に入りQ2進出を目指すことになった。Q1は堤が担当し、計測4周目に1分46秒672で4番手につけたが、その後このタイムを上回る車両があり7番手へ。堤は次の周に1分46秒248へタイムアップしたが7番手という順位は変わらず。しかし6番手の車両のベストタイムが走路外走行のために抹消となり、順位をひとつ上げた6位で無事Q1を突破した。

 Q2は加藤がコースイン。開始5分が経過し加藤がアタックに入ろうとしていた最終コーナー先でスピン&クラッシュした車両があり、セッションは赤旗が掲出されてストップ。12分後に残り5分で再開されたが、待機している間にタイヤは冷え、また5分という短い時間で、5周目に1分48秒065で7番手。しかしそれよりも速いタイムをマークする車両があり順位が落ちて行ったが、加藤は次の周で1分47秒081にタイムアップして11番グリッドを確定させた。

 明日の63周の決勝は14時にスタート予定。今シーズンの集大成のレースとするべく、ひとつでも上の順位でゴールを目指す。

加藤寛規

「全体的に見るとFIA GT3勢が圧倒的に速くてJAF GTはきついですね。朝の公式練習からすごく苦労してたので、監督やエンジニアと相談して大きくセッティングを変えたのですが、それも良かったのかなと思います。Q2は目の前でいろんなことが起こりすぎ、ちょっと守りに入ってそこでロスしてしまったのかなと思います。アタックに入ろうかという時に最終コーナー出口でクラッシュがあり、アタックをしている目の前で1台がスピンをしたのでタイムロスしてしまいました。明日は荒れると思うので、ベストタイムを叩きながら表彰台を目指したいと思っています」

堤優威

「持ち込みのセットがいまいち合わず、JAF GTのBoP(性能調整)的にも厳しい状況で、タイヤもテストで良かったものが合わず朝から悩んだのですが、結果的には今まで一番使える実績のあるセットに変更して予選へ出ました。タイム差を見ると(同じブリヂストンタイヤを履く)52号車スープラよりも速かったし、僕のミスもなかったし結構満足いくアタックだったのですが、それでも7位だったので正直これはきついなという感じでした。加藤さんのQ2は結構荒れましたが、11位になれたので明日はぶつけないようまずは完走を目指して頑張りたいと思います」

渡邊信太郎チーフエンジニア

「朝の走行がいまひとつだったので、もうひとつオプションで用意していたセットアップに変更しましたが、その変更作業が終わったのは予選の10分前でした。それでバランスは戻ってきてQ1は優威くんが1台繰り上がって6位で終われたので良かったかなと思います。Q2は加藤さんがアタックというところで目の前でスピンした車両がありついていなかったです。ただ、これまで自分が関係したレースでは、クルマは速くないのに何故か結果は良かったりしています。明日はタイヤ的にも気温/路温があまり上がらないことを願っています」


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