■午後はスコールも、終盤にはドライに
午後のセッション開始直前、パドックには一瞬雨がパラつく。しかし路面を濡らし切るほどではなく、セッション開始と同時に23、36、093、99号車とコースイン。093号車はヨコハマを履き、関口がステアリングを握っている。午前中にブリヂストンを装着した093号車をドライブした立川祐路、石浦宏明、平手晃平の3人は、昼のインターバルの間にサーキットを後にした。
セッションは開始から10分ほどのところで弱い雨が降り出し、全車ピットへ。それはやがて南国特有のスコールへと変わってしまう。この4時間でタイヤテストを進める予定だったレクサス+ヨコハマ勢にとっては、憎っくき雨。雨脚がやや弱まったところで、23号車がレインタイヤでコースイン。やがて36号車、093号車、64号車らもレインタイヤでコースへ。幸い降り出しから30分ほどで雨は上がり、太陽が路面を照らし始めた。
しかし14時23分、突然赤旗が提示される。093号車レクサスの関口が、最終コーナー進入で止まりきれず、コースオフしてサンドトラップに埋まったのだ。一斉にピットを飛び出し、最終コーナー方向を心配そうに見つめるレクサス関係者。そのなかには、19号車の坂東正敬監督の姿もあった。ピットに戻された093号車には、大きなダメージはなさそうに見えた。
20分弱の中断を挟んでセッション再開。引き続き空には太陽があるものの、路面が乾くには時間がかかるため、一部のチームがレインタイヤのテストを続けるほかは、「乾き待ち」の状態に。「レインでは評価できるアイテムがない」「レインタイヤをそもそもそんなに持ってきていない」という陣営もあったようだ。
15時40分すぎから、ようやく路面が乾いて各車スリックタイヤでの走行を再開する。093号車もこのタイミングでコースに復帰。その他のマシンも続々とスリックを履いてコースインし、ようやくセパンに活気が戻ってきた。その後は薄い雲がかかるコンディションのなか、この日初の走行となった230号車も含め、全車が周回を重ねていった。




