Kazushi Nakano / autosport web

 一方スーパーGTでは、TEAM UPGARAGEのNSX-GTで戦った2022シーズンを経て、2023年はGT500クラスへと戦いの場を移す。Modulo Nakajima Racingからベテラン・伊沢拓也とコンビを組み、ダンロップタイヤで参戦を果たすのだ。

 GT500のNSX-GTに関して太田は、「まだ乗ったことがないです。座ってもいないです」と、未知の存在であることを明かす。

「分からないことだらけですね。GT300ではヨコハマだったので、ダンロップも初めてですし……」

「基本的には、GT500はコーナリングスピードも速く、フォーミュラにかなり近いというのは聞いています。速く走るという部分に関しては、スーパーフォーミュラのルーキーテストと同じように、慣れることから始めて、しっかり建設的にやっていけば問題ないとは、自分では思っています」

 そんなGT500ルーキーの太田にとって、経験豊富な伊沢とチームは、頼もしい存在となるだろう。

「伊沢さんの印象ですか? やっぱりオーラがあるな、と。僕みたいに新参者で、これからトップを目指すという人間から見れば、やっぱりオーラがありますし、カッコいいなと思います。ずっとトップでレースされているわけで、本当に学ぶことしかないという感じです」

 伊沢との年齢差は15歳。GT500においてはなかなか大きなギャップであり「僕が上の立場だったら、小学校3年生と組むわけですからね」と太田も驚くが、“経験”が何よりもモノを言うGTの世界では、伊沢のキャリアとリーダーシップ、そして太田の若さと速さがうまく噛み合えば、コンビ初年度から好結果を招くことも充分に可能だろう。

DANDELION RACINGからスーパーフォーミュラのルーキーテストに参加した太田格之進
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