鈴鹿10時間がGT3のレースとなることで、気になるのは2016年から耐久のビッグイベントで構成されているインターコンチネンタルGTチャレンジの一戦にこのレースが加わるのかというところだが、SRO代表のステファン・ラテルは、「インターコンチネンタルGTチャレンジの一戦にするかどうかは、まだ時間もあることだし、検討している」という。
今回、モビリティランドとGTAを通じてイベントに協力することになったラテルは「SROはモビリティランドが企画した新たな取り組みに心から賛同する」と語った。
「鈴鹿は歴史があるサーキットで、オーガナイズの面でも世界的に評価されており、世界一決定戦にふさわしい場所だと考えている。SROはこのイベントが価値ある大会になるよう、世界中のGT3レースのチャンピオンや、ブランパンGTのトップチームが参戦できるように協力したい」とラテル。
山下社長は「世界的なGTシリーズの統一戦という夢のステージを、将来に向けてここ鈴鹿で発展させていくことを目的に、47回目を迎える真夏の耐久レースを、10時間耐久という新たな枠組みで開催することに致しました」と語った。
「私たちはこのイベントを地域全体で盛り上げ、観客、エントラント、関係するすべての皆さまにとって新たな価値を生み出す新しい夏の祭典として育てていきます」

■スーパーGTは別日程・別レース距離で開催へ
気になるのは、鈴鹿1000kmが鈴鹿10時間耐久となることで、これまでのスーパーGTのレースがどうなるのかということだ。これについては、1000kmではないレース距離で、別日程での開催になるとしている。
「スーパーGTを鈴鹿でぜひ継続して開催したいと考えています」と山下社長。
「1000kmとは違うフォーマットで、GT500がより魅力を発揮できるフォーマットで開催したい。この詳細はGTA、エントラントの皆さんと調整して、2017年の1000kmまでには発表したいと思います」
スーパーGTによる、そして1000kmというレース距離での夏の鈴鹿のレースは、2017年が最後になる。今後エントラントの動向や、スーパーGTの日程については大いに注目と言えるだろう。