更新日: 2023.08.27 12:01
K-tunes Racing 2023スーパーGT第5戦鈴鹿 予選レポート
第5戦/予選
鈴鹿サーキット
2023.8.26 Sat
マシントラブルで失った前戦
その好調を受けて予選2位を獲得
全8戦の今シーズンのスーパーGTも、今回は第5戦、後半戦に突入することになる。前半戦に獲得したシリーズポイントは2。K-tunes Racingとしてはこの不本意なシーズンを一新するために、得意な鈴鹿サーキットは大きなチャンスである。
前戦富士はマシントラブルで、勝利の可能性すらあったレースを失った。それだけ現在の96号車には競争力があるということだ。幻となったとはいえ得意ではない富士での勝利は、K-tunes Racing復権の可能性を確信させてくれるのに十分だ。
そして富士からの勢いは、鈴鹿にしっかりと持ち込まれた。午前中の公式練習では4番手タイムをマーク、2分を切ってみせた。それでもチームは細かなセッティングを詰めながら、決勝レースに向けてのセットアップを仕上げていた。
公式予選Q1、すでに15時を過ぎていたのだが、気温は32度、路面温度は52度と、鈴鹿サーキットはヒートアップしていた。A組を戦った新田守男選手は、公式練習とコンディションが変わったことで、2分を切ることはできなかった。それでも8位に食い込み、無事予選Q2へと進出することができた。
高木真一選手は新田守男選手からフィードバックを得て、細かくセッティングを調整し、予選Q2へと向かった。そのアタックタイムは1分58秒113。ポールポジションの#61BRZからは0.5秒以上離されたものの2位となり、決勝レースはフロントロウからのスタートとなった。
ライバルの多くがサクセスウエイトを積んでいるのに対して、96号車は6kgでしかない。450kmという長距離で、タイヤにハードな鈴鹿ということを考えると、サクセスウエイトが少ないことは有利だろう。望ましい結果へとつながる流れが、確実につながっているようにも見える。果たして決勝レースはどんな結果となるのだろうか。
■影山正彦チーム監督
「綱渡りでしたけど、良い結果を出せて良かったと思います。Q1は新田選手がタイヤの内圧が合わなくてギリギリでしたけど、Q2は高木選手がそのデータを活かして、見事なアタックを決めてくれました。去年の後半から決勝レースを見据えた方向で開発してきているので、明日は予選順位を活かしたレースができれば、良い結果が得られると思います」
■新田守男選手
「プラクティスから良い感触だったんですけど、それが最終的に予選結果へとつなげることができて、良かったです。Q1はギリギリだったけど、Q2では修正することができて、高木選手がしっかりと結果を出してくれました。2位まで行けるとは思っていませんでしたけど。この流れを活かして、明日の決勝レースでもしっかりと戦って、いい結果を残したいですね」
■高木真一選手
「公式練習から調子は本当に良かったと思います。いろいろと微調整していって、最後は新田選手からのアドバイスもあり、良い予選結果を出すことができました。タイヤ開発を含めて、これまで地道にやってきたさまざまなことが、今回の鈴鹿で実を結んだのかなと思います。明日の決勝レースはどうなるか判りませんが、表彰台に立ちたいですね」