更新日: 2023.08.28 18:12
ホンダ 2023スーパーGT第5戦鈴鹿 レースレポート
GT500は#16 ARTA MUGEN NSX-GTが、GT300は#18 UPGARAGE NSX GT3がそれぞれ優勝を果たす
8月26日(土)~27日(日)、鈴鹿サーキット(三重県)で2023年度スーパーGTシリーズ第5戦が開催され、GT500クラスに5台の2023年型NSX-GT、GT300クラスに2台のNSX GT3が出走しました。決勝は、標準の300kmの1.5倍にあたる450kmの長距離レースとして開催されました。これにともない、決勝レース中に2回の給油ピットストップが義務づけられました。
100号車 STANLEY NSX-GTで出走予定だった牧野任祐は、前週出場した全日本スーパーフォーミュラ選手権のレースでアクシデントに巻き込まれ、身体は無事だったものの1週間の走行禁止診断を受けたため、公式予選が行われる土曜日いっぱいは走行を控え、チームメイトの山本尚貴のみが予選を走行するという変則的な態勢で週末に臨みました。
晴天のもとで行われた公式予選の結果、出走したNSX-GT全車がQ1セッションを突破してQ2セッションに進出。そのQ2では16号車 ARTA MUGEN NSX-GT 福住仁嶺/大津弘樹がポールポジションを獲得、3番手に17号車 Astemo NSX-GT 塚越広大/松下信治、4番手に64号車 Modulo NSX-GT 伊沢拓也/太田格之進、7番手に8号車 ARTA MUGEN NSX-GT 野尻智紀/大湯都史樹、8番手に100号車 STANLEY NSX-GT 山本/牧野がつけました。100号車 STANLEY NSX-GTは、牧野が走行しなかったため、Q2セッションではノータイムでした。
翌27日(日)の決勝レースは快晴の空のもとで始まりました。ポールポジションからスタートした16号車 ARTA MUGEN NSX-GT(大津)は、タイヤが温まりきらないオープニングラップこそ2番手の23号車MOTUL AUTECH Zに差を詰められましたが、2周目以降は引き離して徐々にギャップを広げることに成功。そして、11周目にフルコースイエロー(FCY)が宣言される直前に早めのピットインを行って給油を済ませました。
一方、1回目のピットインを遅らせていた17号車 Astemo NSX-GT(松下)は、18周目にトップに立ちましたが、結果的にこの作戦は裏目に出てしまい、27周目にピットインを済ませた後、翌28周目には8番手まで順位を落としてしまいました。
この段階でトップに立った16号車 ARTA MUGEN NSX-GT(大津)は、44周目に2回目のピットストップを行ってドライバーを福住に交代し、給油およびタイヤ交換も実施。マシンを引き継いだ福住は安定したラップタイムを刻み、そのまま後続を振り切って77周を走りきり、優勝のチェッカーフラッグを受けました。NSX-GTにとっては今季GT500での初勝利。そして、鈴鹿サーキットのレースとしては、2018年シリーズ第3戦以来の優勝でした。
なお、2位でフィニッシュした車両がレース後の車検で失格となったため、最終順位は4位に17号車 Astemo NSX-GT(塚越/松下)、7位に100号車 STANLEY NSX-GT(山本/牧野)、8位に64号車 Modulo NSX-GT(伊沢/太田)が入賞し、それぞれシリーズポイントを獲得。そして、福住/大津はドライバーズランキングでNSX-GT勢トップとなるランキング3位に浮上しました。
また、GT300クラスでは18号車 UPGARAGE NSX GT3 小林崇志/小出峻が開幕戦に続き、今季2度目の優勝を果たしました。シリーズ第6戦は9月16日(土)~17日(日)、宮城県スポーツランドSUGOで開催される予定です。