38ポイントのランキング2番手で第5戦に挑んだリアライズ日産メカニックチャレンジGT-R。鈴鹿はニッサンGT-RニスモGT3が得意とするサーキットでもあり、サクセスウエイト100kgながら、予選ではQ1B組で名取鉄平が3番手タイムを叩き出してQ2進出。ステアリングを引き継いだジョアオ・パオロ・デ・オリベイラは16台中9番手でQ2を終える。
迎えた決勝では第1スティントを担当した名取が好走をみせ、15周目にはK-tunes RC F GT3をかわして5番手まで浮上してくると、24周目にピットインしオリベイラにドライバー交代。その後も2分3〜4秒台の安定したタイムで周回を重ねていたが、45周目(GT500の50周目)のバックストレートで右リヤタイヤが外れてしまいコースアウト、130Rアウト側のバリアにクラッシュしてしまった。
レース後、米林慎一エンジニアに状況を聞くと、タイヤの脱落は「いきなり」のことで、原因についてもこれからの究明になるという。さらに中継映像では右フロントタイヤにもトラブルが発生しているように見えたが、実は右フロントタイヤも脱落しており、同じタイミングで右側の前後タイヤが脱落してしまうというまさかのアクシデントに見舞われてしまったという。
「ドライバーも頑張ってくれて(タイヤが脱落するまでは)結構上位を走行していましたけどね……」とレースを振り返る米林エンジニア。クラッシュ後、早々にサーキットを後にしたというオリベイラ、そして序盤に好走を披露した名取にとっては悔しいレースになった。しかし、結果としてはノーポイントに終わったリアライズ日産メカニックチャレンジGT-Rだが、ランキングでは2ポイント差の3位ということで、まだまだチャンスはあるはずだ。
