ディ・グラッシ、電動GT選手権用『テスラ・モデルS』をテスト「GT500に並ぶ可能性も」
テストで使用された最初のテスト車両であるP85D+は、後輪駆動モデルで約380kW(約510ps)の最高出力を誇るが、制御が働くと出力が半分に抑えられる。
現在、EGTの運営チームが実際のレースに投入しようと計画している最新のP100LDは、約585kW(784ps)のピークパワーを持ち、4輪駆動とすることで、運動性能の向上とタイヤライフの延長を狙っている。
ディ・グラッシはいくつかの課題はあるものの、将来的には「GT3マシンと同等か、それ以上の速さには到達できるだろう」との見方を示した。
「LMP2マシンとほぼ同等のパワー・トゥ・ウエイトの比率を持っているし、世界でもっとも速いと目されている日本のスーパーGT(GT500クラス)と同じ土俵で比較できるようになる可能性もある」
「そのためには、今よりも多くのダウンフォースが必要だし、冷却面と熱問題、バッテリー管理の水準を高める必要がある。1周では最速でも、レース距離ではまだそうじゃないからね」
これまで、元F1ドライバーのハインツ-ハラルド・フレンツェンや、カルン・チャンドックといったドライバーがマシンのテストに参加してきたが、アウディスポーツが許せば、ディ・グラッシも「電動シリーズで初の勝者となるのは、いつだって最高の気分だからね」と、シリーズへの参加を前向きに検討したいと語った。
このEGTチャンピオンシップは、今季の初開催を予定しており、シルバーストンやニュルブルクリンクなど欧州のトラックを中心に、17年後半のラウンチが見込まれている。
この記事は国内独占契約により英 AUTOSPORT.com 提供の情報をもとに作成しています