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投稿日: 2023.09.17 11:04
更新日: 2023.09.17 11:07

LMcorsa 2023スーパーGT第6戦SUGO 予選レポート


スーパーGT | LMcorsa 2023スーパーGT第6戦SUGO 予選レポート

S-GT2023 rd6 SUGO QF
LMcorsa REPORT
#60 Syntium LMcorsa GR Supra GT

GR Supra GTと相性の良いコースで、練習走行でも2番手タイムをマークし好調さを示したが予選Q1前に雨が降り始め、アタック中には乾いていくという難しい状況に合わせ切れず、予選を18位で終える

 年間8戦のシリーズで競われている2023年のAUTOBACS SUPER GTは、8月に富士スピードウェイと鈴鹿サーキットで連戦があり、2週間のインターバルを経て宮城県のスポーツランドSUGOで第6戦の『SUGO GT 300km RACE』が開催される。

 今季はここまでの5戦中4戦の決勝レースが450kmの長丁場となっていたが、今回のスポーツランドSUGOは通常の距離となる300kmで競われる。

 今季は予選で速さを見せるものの、決勝レースでは展開に恵まれず苦戦が続いているLMorsa。それでもスポーツランドSUGOでは、2022年に予選で2位、2021年は3位を獲得していて、Syntium LMcorsa GR Supra GTとの相性の良さは実証されている。

 迎えた第6戦は公式練習と予選が9月16日(土)、決勝レースが17日(日)に実施されれる。8月の連戦は35℃に迫る酷暑の中での厳しいレースとなったが、スポーツランドSUGOは前日からの雨の影響でウエットコンディションでの走り出しとなり、ウエット宣言が出されてスタート。まずはレインタイヤを装着したSyntium LMcorsa GR Supra GTに吉本大樹選手が乗り込む。1周のチェック走行を終えると、路面が乾くのを待ち周回を重ねていった。

 7周目には1分19秒041をマークし、タイム計時モニターの5番手に表示された。公式練習の開始から約1時間が経過したところで、GT300クラスのマシンがクラッシュする。このアクシデントで赤旗が提示されてセッションがストップ。約15分の中断を経て、最後はGT300クラスの10分間の専有走行が始まった。専有走行も吉本選手がステアリングを握り、計測19周目には1分18秒480までタイムアップし公式練習を締めくくった。結果として吉本選手がマークした自己ベストタイムはトップと0.057秒差の2番手となり好調な出だしとなった。

 公式練習のあとには20分間のFCY(フルコースイエロー)テストが設けられていて、河野駿佑選手が担当する。走行開始から河野選手も好タイムで周回を続け、参考タイムになるが計時モニターの最上位にSyntium LMcorsa GR Supra GTの名前が表示された。

予選

 公式練習は好調な滑りだしとなり、チームの士気は上がった状態で予選を迎えた。しかし、GT300クラスの予選Q1が始まる直前にサーキットを雨雲が包みこみ、路面が濡れてくる。小雨だったが断続的に降り続いたことによりウエットコンディションになってしまう。チームは数種類あるレインタイヤのどのタイプを履くのか、それともスリックタイヤにするのか直前まで頭を悩ませた。結果的に小雨が降り続けると判断したチームはレインタイヤを装着し、予選Q1を担当した河野選手をコースへ送り出した。

 今回の予選Q1もGT300クラスの25台が2組にわけられていて、上位8台ずつが予選Q2へ進出する。

 コースオープンとともにウォームアップを始めた河野選手は計測1周目に1分29秒369をマークし、翌周はセクター3まで自己ベストタイムで走るが最終コーナーでマシンの挙動が乱れ、コースの外側まではらんでしまう。立て直して計測3周目に入るが、予想とは反して路面が急速に乾いていく。1周をミスなくまとめたものの、セクター3までのタイムが計測2周目よりも遅く、1分28秒164をマークするのがやっとだった。

 この時点では8番手のタイムだったために予選Q2への進出は可能だったが、ベストタイムを更新するマシンが現われ9番手に落ちてしまう。計測4周目以降もアタックを続けたが乾いていった路面コンディションとタイヤがマッチせず予選Q1を9番手で終え、結果として18位となった。

 チームの誰もが想定していなかった結果に言葉を失ったが、ドライコンディションで好調なことに変わりはない。明日の決勝レースは抜きづらいコースだが、展開が味方すれば上位に入れる可能性もある。チーム力でマシンのパフォーマンスを引き出して、ポイント圏内でのフィニッシュを目指す。

飯田章監督

「公式練習の状況からすると速さをもっているのは確実でした。ただ予選前の雨によって状況が一変してしまいました。チームとしては予選Q1の10分間でドライアップしていくと予想できませんでしたし、雨がもう少し降ると考えていました。そのためレインタイヤでアタックしたのですが、想像以上に乾いていきタイヤとマッチしませんでした。非常に悔しい予選となりましたがトップ3に入れる速さはあるので、決勝レースではドライバーに頑張ってもらって追い上げていきます」

吉本大樹選手

「公式練習の走り始めから完璧ではないものの手応えがありました。アジャストを加えていったところさらに良くなって、状況が変わらなければフロントロウを狙える仕上がりでした。それでも、予選Q1の前の雨によって流れが変わってしまいました。タイヤの選択などは予選前の状況に合わせた判断なので、適切だったと思います。調子が良かっただけに結果は非常に残念ですが、決勝レースでは追い上げるしかないです。スポーツランドSUGOは、荒れた展開になることが多いので、うまく状況にはまることを願っています」

河野駿佑選手

「公式練習は赤旗などの影響があり乗れなかったのですが、FCYテストでステアリングを握ったときには良いフィーリングでした。予選Q1は雨でもパフォーマンスを引き出せば、予選Q2へ進出できると考えていました。ですが、タイヤと路面コンディションが合わず、ベストタイムが出そうな周にマシンの挙動が乱れてしまいました。前の周も同じラインを通っていたので、突然の出来事でした。予選の終盤は路面がどんどん乾いていき、タイムアップが望めなくなりました。調子が良かっただけに予選Q2へバトンをつなげず申し訳なかったです。明日の決勝レースは、気持ちを切り替えて挑みます」

2023スーパーGT第6戦SUGO Syntium LMcorsa GR Supra GT(吉本大樹/河野駿佑)
2023スーパーGT第6戦SUGO Syntium LMcorsa GR Supra GT(吉本大樹/河野駿佑)


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